外反母趾 ガイハンボシ

初診に適した診療科目

外反母趾はどんな病気?

外反母趾とは母趾の変形であり、とくに女性に多い疾患です。ハイヒールといった不適切な靴の使用が要因としては大きいです。いかに外反母趾にならないように予防するかも大切ですが、一度外反母趾になってしまうと、どんどん進行してしまう場合が多いので靴選びを中心にきちんとした対策が重要です。

主な症状

歩くときに痛みが出たり、ひどければ長時間歩くことが困難になります。また、巻きづめになりやすかったり、足にたこができやすくなります。 また足以外にも、痛みのために歩き方や姿勢が崩れることにより、腰痛や肩凝り、頭痛や目の疲れなども生じる可能性があります。

主な原因

外反母趾の原因は、これと断定することは完全にはできませんが、遺伝、女性、正しくない靴が挙げられます。高いヒールや形状の合わない靴をはくことにより足の形が変わってしまいます。また、遺伝的要素としては、父母両方の家系に外反母趾の人がいる方は遺伝性が強いと判断されます。このような家系の方は特に先細のハイヒールを履かないように気をつける必要があります。一度外反母趾になるとどんどん進行する可能性があるので、外反母趾になる前もなってしまった後でもきちんとした対策が必要です。

主な検査と診断

視診による足全体や母趾の形態についての判断と、触診などにより痛みの有無の検査を行います。レントゲン検査も重要です。外反母趾部での骨と骨との角度(HV角)により、軽症・中等症・重症を分類します。同時に扁平足や開張足の程度も判定します。

主な治療方法

靴の指導、運動療法、装具療法、薬物療法といった保存的加療を中心に行います。中等症以上の外反母趾では、ハイヒールをやめていても歩けば歩くほど外反母趾が悪化していくので正しい靴選びは重要です。ジャストフィットの足幅、広いトゥボックス、甲部分の柔らかい素材、といった点に着目して靴を選定もしくは作成します。足底挿板(アーチサポート)や軽症例では矯正装具も有用です。また、母趾外転筋(母趾を開く筋肉)のトレーニングや消炎鎮痛剤入りの外用薬も有用です。