上腕骨内側上顆炎 ジョウワンコツナイソクジョウルイエン

初診に適した診療科目

上腕骨内側上顆炎はどんな病気?

上腕骨内側上顆炎とは肘の体側にある内上顆が炎症を起こしていて、手首や腕の使い過ぎで生じる病気です。主な原因は加齢による筋力低下や筋肉の酷使になります。安静時にはほとんど痛みを感じませんが、患部の内側上顆部を押すと激しい痛みがあります。また、ゴルフやテニス、仕事などで反復作業時に痛みが出ます。治療には安静と炎症を起こしている部分の冷却が必要になります。

主な症状

上腕骨内側上顆炎の症状は、手関節伸展(背屈)時、あるいは深筋の緊張時に、肘部や前腕部に痛みやしびれなどを訴えるようになります。どのような状況下で増悪、あるいは軽快するかは、個々の患者さんのライフスタイルや趣味などにより、大きく異なってきます。中でも、日ごろからパソコンやスマートフォンに代表されるあらゆる携帯電話、ゲーム機などの長時間の使用により、手指の進展時にも上記の痛みが現れる場合があります。

主な原因

上腕骨内側上顆炎は、「バックハンドテニス肘」と呼ばれることがしばしばあり、テニスなどのバックハンドストロークで性格にボールが捕らえられず、手関節の力で対抗した結果、周辺の深筋やその付着部いに負担がかかることが原因で発症します。なお、近年はテニスなどのスポーツのみならず、パソコンやスマートフォンの普及に伴い、手首を酷使する物事や人が多い時代となったため、誰にでも発症する可能性が指摘されています。

主な検査と診断

上腕骨内側上顆炎の検査方法とはいったいどういうことを行うのかということですが、まず、この病気であるかどうか調べるために腕をねじらせてみたりするのです。正確には、前腕を内側に捻ったりすることによって痛みがでるかどうかということを調べます。この方法を使ってみて、痛みが出るようならこの病気になっている可能性が高いと言えます。

主な治療方法

上腕骨内側上顆炎の治療法としては、まず何より、患部を安静にさせることが重要となります。また、サポーターの使用や患部のアイシングにより、炎症を抑えることも必要です。その他、患者さんの意思で、且つ極端に重症化していない場合、治療院等での鍼治療や患部へのマッサージがなされるケースもあります。回復後は、技術習得に適したラケットの使用やパソコン、スマートフォンの長時間の利用を避けるなどの対策が必要です。