自己免疫性疾患

初診に適した診療科目

自己免疫性疾患はどんな病気?

生物の体内には、免疫という体の外部からのウイルスや細菌などの侵入に対する防御機能が生まれ持って備わっています。通常であれば、免疫の機能は外部からの異物にのみ反応し、自分の細胞やタンパク質などを攻撃したり排除しようとしたりしません。しかし、何らかの事情によって自分の体にあるものに対して抗体ができてしまい、自分自身を攻撃し始めてしまうことがあります。そのような状態のことを自己免疫性疾患といいます。

主な症状

自己免疫性疾患とは、自分の免疫機能が正常に働かなくなり、自分自身の細胞を異物と認識して攻撃し正常な細胞を破壊してしまう病気の総称のことです。具体的には、関節が曲がらなくなってしまったり、腎障害や血管障害などがおこるのが代表的な症状なのです。この多くが難病に指定されるような病気であり、治療方法が確立されていないものが多いのです。

主な原因

自己免疫性疾患の詳細な理由はまだ分かっていません。現在では、身体にとって異物である物に対して機能する免疫系が、自身の細胞や臓器に反応してしまい、それを排除するために抗体を作り出してしまうことが原因で発症すると考えられています。また、抗体の問題ではなく、抗体を作るリンパ球や免疫反応の調節機構が異常をおこすためという考え方もあります。

主な検査と診断

自己免疫性疾患の検査方法についてはどのようにして検査されるのかということですが、まずはじめにすることは先生による聞き取り調査、つまり問診が行われます。ここである程度の病気の可能性を審査します。その後、この病気の疑いが強まった場合にはより詳細な診察をするために注射器によって血液を採取する血液検査が行われます。これによって診断がくだされます。

主な治療方法

自己免疫性疾患の治療法は、進行スピードを抑制するための対処療法が中心で、経過観察するために入院することが必須で、毎日医師の診察を受けて体調の変化を記録していきます。食事療法も並行して行い脂質は制限されて、糖尿を引き起こす物質は一切メニューから外されます。空気感染で菌に感染しないようにこま目にうがいをして口腔内も清潔に保ちます。