乏精子症

初診に適した診療科目

乏精子症はどんな病気?

乏精子症は、男性の不妊の9割以上を占めています。多くの場合、この造精機能障害によって自然妊娠が難しくなります。この病態原因の一つとしてあげられるのが、精索静脈瘤です。精索静脈瘤によって、自然妊娠が難しくなっている場合、手術によって改善されることがあります。またこの手術によって、自然妊娠しやすくなるだけでなく、精子自体の質も良くなると言われています。

主な症状

乏精子症とは精子の数が極端に少なく、自然妊娠をすることができないような男性側の不妊症のことをいいます。症状としてはとくにはないのですが、精子の色が薄かったりすることが報告されています。このような場合ですと自然妊娠は期待できないので、まずは精子の測定してもらい、人工授精をすることができるだけの精子の動きがあるのかを調べる必要があります。

主な原因

乏精子症とは精液検査で、精子の数が1ml中2000万を下回る状態の事をいいます。無精子症ではなく、精子がわずかではありますが存在します。その原因は色々ありますが、一般的には精巣の働きが悪く、精子がつくられにくい造精機能障害が考えられています。軽度であればビタミン剤や漢方の投与によって治す事が可能です。精子が極端に少ないだけなので、子供を作ることは可能です。

主な検査と診断

男性の精子濃度は体調や環境により大きなばらつきがあります。そのため、乏精子症の診断には複数回の検査が必要です。検査方法としては、採取した精液を室温で15~60分程度放置した後、十分に液化、均一化してから、肉眼による視診、精液量、射精後1時間以内のpH値、精子の運動率、濃度、正常形態率、生死生存率などを確認します。また、染色検査で白血球数についても確認します。

主な治療方法

乏精子症の治療法は4種類あります。1つ目はクロミフェン、漢方薬、ビタミン剤、カリクレインなどを投与して精子の質を改善する薬物療法です。2つ目はホルモン剤かホルモン分泌促進剤や抑制剤を投与するホルモン治療。3つ目は、精索静脈瘤手術によるもので自然妊娠のチャンスが2.8倍になるほど効果が高いといわれています。4つ目は陰嚢を切開して精巣内の細胞管の組織を採取する顕微鏡下精巣内精子回収術です。