知覚障害 チカクショウガイ

初診に適した診療科目

知覚障害はどんな病気?

「知覚障害」とは、知覚伝導路の障害やヒステリーなどの心因性の反応により、刺激を正常に知覚できない状態の事をいいます。多発性ニューロパチーなどの末梢神経障害、脊髄損傷・脊髄腫瘍・脊髄空洞症などの脊髄障害、脳幹部腫瘍・梗塞・出血などの脳障害と、大きく3種類に分けられます。刺激に対し異常に強く感じる知覚過敏、刺激に対し感覚が鈍くなる知覚鈍麻、刺激が無いのに痛みや痺れを感じる異常知覚がみられます。

主な症状

知覚障害の症状は、何にも触れていないのに痛みが走る、その逆にも少しの刺激で多大な痛みを感じるものや刺激を与えているのに痛みや感覚がないものが挙げられます。またこれらに共通するのは、感覚的なものであるということで痛みはもちろん触れた感覚やしびれ、麻痺などもこれらのうちに入ります。重度の場合はパニック障害を起こす可能性もあります。

主な原因

人は様々な感覚を持つことで日常生活を生きていくことができています。それを崩してしまう知覚障害があり、原因としては、事故やけがなどで外傷などを脳や脊椎が負うことで末梢神経や脊椎にいくつかの異常を起こす障害です。また、脳の中でも脳幹や大脳皮質や視床下部などに傷などを負うことで神経を痛めたりすることで発症することがあります。

主な検査と診断

痛・温度に関する防御知覚と、触・振動に関する識別知覚がありますが、知覚障害の検査方法のうち、静的触覚と動的触覚検査について代表的なものを紹介します。静的触覚検査には、モノフィラメント知覚テスターやディスク・クリミネーター(2点識別計)を用いての検査があります。動的触覚検査には、チューニングフォーク(音叉)の振動を用いての検査があります。

主な治療方法

知覚障害の治療法は、薬物療法、安静療法などが一般的です。他にも理学療法、外科療法などで対応することはあります。薬物を使用する場合は、ステロイド、ビタミン剤、鎮痛剤など、様子を見つつ使用していきます。副作用が出ることもあるので、用法を守って治療することになります。看護しながら、状況に合わせて治療を行っていくことも多いです。