紅色汗疹 コウショクカンシン

初診に適した診療科目

紅色汗疹はどんな病気?

紅色汗疹とは、赤いぶつぶつのできる「あせも」のなかの一つの正式名称です。「あせも」の中でも一番発症しやすく、角質のすぐ下にある層が詰まることで発症します。汗をかきやすい体質の子供、高温の環境で仕事をしている人に見られます。チクチクとしたかゆみや、熱感、患部にさらに汗をかくとピリピリとしみます。発症の部位によってはじゅくじゅくとした湿疹になりやすいです。

主な症状

紅色汗疹の主な症状は◯1~3ミリの粟粒大から米粒大の大きさの湿疹や水泡の大量発生◯皮膚が赤みを帯びる。◯痒みを催す。さらに、患部を掻き毟る事により◯黄色ブドウ球菌由来の感染症の発生。◯患部へのしこりの発生。◯患部の化膿。◯部位によっては脱毛。放置することにより◯深在性汗疹の発生。◯汗腺の破壊。などが一般的に挙げられます。

主な原因

あせもの一種(いわゆる「赤いあせも」)である紅色汗疹の原因は、大量に汗をかくことによる汗腺の詰まり、そしてそれによって汗腺の中に汗が溜まり、その溜まった汗が周囲の組織に漏れ出してしまうことです。これは、ほかの種類のあせも(水晶様汗疹・深在性汗疹)とも共通です。3つの違いは汗腺が詰まる層で、「赤いあせも」の場合は角質のすぐ下の層が詰まることによる発症です。

主な検査と診断

医療機関での紅色汗疹の主な検査方法としては比較的簡単なもので、患者様の病歴を聞き、その発疹の状態を見るだけも事が多くなります。又、細菌による感染があるようなケースでは、この症状の原因となっている細菌を培養し、薬の感受性の検査を行う事が必要になります。そして、この症状の分類が困難なケースでは、皮膚の生検を行い、組織を検査する方法が用いられます。

主な治療方法

紅色汗疹の治療法は、炎症が起きている湿疹なので、塗り薬を使用します。抗炎症作用のあるステロイド剤を使用すると、炎症が治まり、痒みも軽減します。心理的なストレスを軽減することもでき、掻くことによって肌を傷つけてしまうことを防ぎます。就寝時などは、無意識のうちに書いてしまうことがあるので、塗り薬によって痒みを和らげることが重要となります。