水晶様汗疹

初診に適した診療科目

水晶様汗疹はどんな病気?

水晶様汗疹とは、皮膚の一番外側にある角質層に汗がたまる事によって、白っぽい透明な小さな水ぶくれができる病気です。大量に汗をかく夏場に多く、高温の環境で作業をしている人や、高熱をだした時、体温調整がうまくできない赤ちゃんに多いです。特に何もしなくても自然と汗がひくと一日から数日で治ります。痒みや赤みがでないのが特徴です。

主な症状

首や背中や、お腹に見られる汗疹ですが、そのの中でも、水晶様汗疹の症状とは角層内や角層直下で汗がたまり皮膚の表面に透明、または、白っぽい、直径1mm~3mmの小さな水泡が多発します。赤み、かゆみや、痛みなどは生じません。1日や数日で消えることが多いです。乳児の顔に出来ることが多いですが、成人でも、発熱して、発生する場合があります。

主な原因

水晶様汗疹の原因は、汗による汗管の詰まりによって起こるものです。この病状の場合では、汗を出す管である汗管が、皮膚の表面にある角層によって塞がれてしまうことによって発症します。主に大量に汗をかいた時に起こり、そのため特に汗をかきやすい夏の季節に子供が起こしやすい病気です。またこれらの要因から、高温環境で作業する労働者もこの症状を起こす事があります。

主な検査と診断

水晶様汗疹の診断は、基本的に病歴と皮膚の状態などを問診・視察しただけで診断が可能ですが、細菌感染が関わってくる場合、これらだけでは判別できない場合があります。その場合の検査方法は、細菌培養検査で、細菌の培養を行って抗菌の感応検査を行います。他の疾患との鑑別が困難な場合は、病変部の皮膚細胞を採取して顕微鏡で病原組織検査を行ないます。

主な治療方法

水晶様汗疹の治療法は、治療不要とされているため、特にありません。また痒みもほとんどないため、悪化もしにくい傾向にあります。皮膚の表面が破けることはありますが、それにより回復速度が落ちるといったこともない傾向にあります。ただし、破れたところから感染症になる可能性は無いとは言い切れません。万が一、状態が悪くなった場合には、皮膚科で診てもらうと良いです。