弛張熱

初診に適した診療科目

弛張熱はどんな病気?

発熱は熱の出方によって、いくつかの熱型に分類されます。その中で、最低体温が37度以上で、日差が1度以上あるものを弛張熱といいます。
特定の病にかかった場合、特に、マラリア、回帰熱、敗血症などの陥った場合、3~10日間かそれ以上、続くことがあります。腎盂腎炎、気管支肺炎などの高熱を下げる時に、解熱剤を使用した際に、このような状態が続くこともあります。

主な症状

弛張熱の症状は、一日のうちに体温が温度差1度以上の上がり下がりを繰り返し、37度以下にはなりません。
日中は37度ほどに下がっていて、夜間にかけて体温が上昇していきまた下がるという状態が多くみられます。
この状態が長く続くと、熱のために食事も水分も取りにくくなり体力の消耗をきたします。

主な原因

弛張熱の原因は、感染症や腫瘍、膠原病などによって起こります。敗血症やウイルス感染、化膿性疾患などに感染した場合においてこのタイプの熱を起こします。
また腫瘍もこうした発熱のパターンを発生させる要因の一つとして挙げられます。

主な検査と診断

体温を体温計で測定する検査方法で、検査することが出来ます。
最低体温が37度以上で、日差が1度以上あれば弛張熱です。
疾患によっては、特徴的な熱型を示すものもあるので、発熱の原因を推測するのに役立ちます。

主な治療方法

弛張熱の治療法は特になく、時間とヒトの持つ回復力に頼るのが一般的です。ただし長く悩まされる場合には、解熱剤を使用して対応する場合があります。
基本的には、体力を付けて対応することになります。睡眠と消化に良い食事を摂り、備えると良いでしょう。
他の病気が原因の場合には、その病気を治療していきます。