不明熱

初診に適した診療科目

不明熱はどんな病気?

不明熱とは、風邪を引いたわけでもないのに熱だけがある症状です。熱以外の症状は無いために病院でも原因不明の熱と診断されます。
まれに子供が学校に行きたくない理由から本当に熱を出す時があります。これは知恵熱とも呼ばれますが、精神的な理由から本当に熱が出てしまうのです。ストレスや心理的な目には見えないものも熱の原因になってしまうのです。

主な症状

不明熱の症状の定義は「38.3度の熱が3週間以上持続し、病院での1週間以上の入院精査でも診断がつかないもの」です。咳やたんなどの風邪に似たものは必ずしも起こらないとされています。
本病は名前の通り原因不明の熱ではありますが、近年画像検査が有効となっており、ある特定の部位で炎症やがんが発見されたことが報告されています。しかし明確な事実はわかっていません。

主な原因

不明熱の発生には原因があります。それは、感染症による発生、悪性腫瘍による発生、膠原病による発生があります。
それ以外にもアレルギーや薬剤熱、詐熱など多数の疾患があります。また、感染症においては、症状が現れやすいものと、症状が現れにくいものがありますが、発生する要因はいくつか存在します。そのため、要因を判明させることが可能となります。
また様々な検査をしても、それでも原因が不明な場合もあります。

主な検査と診断

原因不明で熱が出る不明熱の検査方法は、皮膚や眼、心臓などを診た後、血液や尿、または感染の可能性がある臓器で採取ができるのであればそれらの体液を採取し、検査する方法があります。
その時、血液検査で陽性が出てしまったら、追加検査で心エコー検査をすることもあります。
他にも脊髄の感染などを疑う場合はMRIをとって検査したり、お腹や胸の調子が悪いのであればCTをとったりすることもあります。

主な治療方法

不明熱の治療法は、発熱の原因になっている疾患を特定した上で、その疾患の治療を中心に行います。感染症や悪性腫瘍、膠原病、結核などが原因として考えられます。
精密検査を行っても、3割程度の患者では原因が特定できません。その場合は、心因性である場合も考えられるので、服薬や心身の休養によって自律神経を正常な状態にする治療を行います。