夜間せん妄 ヤカンセンモウ

初診に適した診療科目

夜間せん妄はどんな病気?

夜間せん妄とはどのような病気なのだろうか。そのことについて分かりやすく説明したいと思う。これは、主に夜に意識が混濁してしまい、幻覚や錯覚を起きる症状がみられる病気であり、大声で喚き散らしたり、人を呼んだりするということをします。このような病気は主に認知症の人にみられるといいます。この病気は介護者の負担がとても大きく、ストレスがたまりやすいといわれています。

主な症状

夜間せん妄の症状として、注意力が散漫になり、意識レベルの低下及び変動が激しくなるために、時間や場所、人に対する認知ができなくなります。また、幻覚を有するときもあり、人格や感情も一定しなくなります。廊下で放尿するなど異常行動を取るほか、思考及び発語も乱れ、不明瞭、支離滅裂となります。これらの状態が数分から数時間かけて変動します。

主な原因

せん妄、とりわけ夜間せん妄の原因は多様である。具体的には、身体の不調、薬剤の副作用等によるもの、環境的・心理的要因の場合も考えられる。身体的要因としては、中枢神経系の疾患・一般臓器の疾患・体調不良・せん妄を引き起こす薬剤の使用があり、環境的・心理的要因としては、自己の疾患に対する不安・引っ越し、独居等の環境変化がある。

主な検査と診断

夜間せん妄の検査方法は、問診からある程度は判明します。認知症に近いような、意識の障害が起きますから、そこから関連してこの病気を疑うことができるのです。認知症の場合には慢性的で、かつゆっくりと進行していくのですが、この病気の場合には突然の障害という形で現れますし、特に夜間のみに発症したり、または夜間に悪化するという傾向があるのです。

主な治療方法

夜間せん妄の治療法については主に薬物治療を行うことが多いです。治療に使われている薬は、せん妄をおさえるために投薬されることがあり、脳内物質をおさえるためにいくつかの薬を併用して用いる場合があります。専門医の考えによって治療のために処方される薬は違いますが、すぐに睡眠薬を使うのではなく医療機関で処方された薬を用いることが治療には大切になります。