せん妄 センモウ

初診に適した診療科目

せん妄はどんな病気?

せん妄は、一種の意識障害です。意識障害は軽度から中程度ですが、その程度が激しく変化し、それに伴い不安が強まったり、幻覚が見えるようになる、またこれらによって異常な行動を起こしたり興奮したりする症状です。認知症と異なり、いきなり発生することが多いです。原因は脳の病気からだけではなく、全身の病気から影響を受ける可能性があります。

主な症状

せん妄の代表的な症状は、ありえないことを言い出したり、ありえない妄想を当事者のみで繰り広げてその妄想を発展させてまわりのひとを困らせることです。いっけん認知症にもにたものがありますが、認知症とは違い、一時的に脳内物質のまわりが悪くなってしまい、おかしな考え方をしだしたりしてしまうところがあります。ありえないことを言い出したりすることが特徴です。

主な原因

せん妄は主に脳機能の意識障害から引き起こされる場合が多く、身体の不調や薬剤の副作用が関連するものもあります。また、取りまく環境や心理的な不安定が原因のことも多く急な環境変化や将来の不安などのストレスでも引き起こされる場合があります。アルコール依存を続けている場合も引き起こされる場合があり、特にアルコールの摂取をやめた際に現れることもあります。

主な検査と診断

せん妄の検査方法としては、精神状態の変化といったことを患者に尋ねる問診・血液検査により採取した血液中のナトリウム、カリウム、カルシウムといった電解質濃度の測定・腎機能、肝機能検査・血糖値の測定・赤血球、白血球等の血球数の測定・甲状腺機能検査・胸部X線写真による検査・心電図による検査・MRIによる検査・脳の電気を測定する脳波検査等があります。

主な治療方法

せん妄における治療法は投薬による観察経過が主になります。使用される薬剤には様々な種類があり、一概にこの薬がそれだと言うものではありませんが、セレネース(ハロペリドール)などは良く用いられる薬の一種です。症状が現れると本人よりも家族や周りの人間の方が驚く事の方が多いのも特徴です。怪しいと思ったら慌てず騒がず、早めに病院に診察に行きましょう。