ビタミンD欠乏症

初診に適した診療科目

ビタミンD欠乏症はどんな病気?

ビタミンD欠乏症とは、食事によるビタミンDの摂取不足に加えて、日光浴不足、日照不足、過度な紫外線対策などで引き起こされる欠乏症です。
ビタミンDが不足すると、カルシウムやリンの吸収が進まないため、カルシウム沈着障害が発生し、くる病、骨軟化症、骨粗鬆症が引き起こされてしまいます。
また、結核や癌、歯周病等の疾病へなる確率の高さと関係していると指摘されています。

主な症状

ビタミンDは歯や骨に関わるビタミンであるため、欠乏すると骨形成異常の症状が発現します。
また、乳幼児や小児の場合と成人の場合でも異なってきます。乳幼児や小児の場合、肋骨や下肢部の骨の変形が特徴的であり、成長不全となるくる病を発症します。
成人の場合には骨の石灰化が特徴的な骨軟化症や骨が脆くなる骨粗鬆症を発症します。

主な原因

ビタミンD欠乏症の原因は、ビタミンDの摂取不足や吸収不良などです。食事で取り入れるビタミンDの量が少なくなると、ビタミンDが不足します。あるいは下痢や膵炎によってビタミンDの吸収率が悪化します。
人間は太陽光に当たると体内でビタミンDを作ります。太陽の光に当たる量が少なくなると、ビタミンDの不足を招くこともあります。
また、肝臓や腎臓に問題がありビタミンDの活性が上手くいかない場合もあります。

主な検査と診断

ビタミンDが不足すると、筋肉や骨が弱くなり痛みを感じます。医師は問診より、患者の食事での摂取量・日光の浴びる量が少ないこと、骨密度の低下等からビタミンD欠乏症を疑います。
検査方法は血液検査とX線検査があり、血液検査でビタミンDを測定し、X線検査では骨の状態を観察します。血液中のビタミンD濃度が低いことに基づいて診断します。

主な治療方法

ビタミンD欠乏症の治療法は、ビタミンの補給や日光に当たることです。食事の改善によって、ビタミンDの吸収量を増やします。
一般的にビタミンDは、紫外線に適度に当たることによって生成され、不足することはほとんどありません。
そのため、適度に屋外で日光を浴びることによって、不足していたビタミンDを体内に必要な量を補充する事が可能になります。