粟粒結核

初診に適した診療科目

粟粒結核はどんな病気?

粟粒結核は普通の結核とは違い、結核菌が血液中に入って全身に多くの結核結節を作ってしまう病気の事を言います。そして、血流に乗った結核菌が臓器に粟粒をまいたような病巣を作るのです。この病気になってしまうと肺は当然重い症状になり、それだけではなく結核菌によって多数の臓器が同じような症状になり、多臓器不全に陥ってしまいます。年齢に関係なく発症する可能性がある病気ですので、重い病気として認識されています。

主な症状

粟粒結核とは結核菌が血流に乗って全身にまき散らされたもので多数の臓器にかなりの量の結核性病変が形成されてしまった状態をいいます。症状は必ず、高熱が起き重症な状態に陥ります。そのほか、病変のある臓器によった様々な状況がみられます。重症の肺結核と同様に、他の病気が伴なった場合は、かなりの長期に渡っての入院治療が必要となります。

主な原因

結核菌に感染して事がきっかけで発症する病気です。結核菌が血液を通して心臓や肝臓や脾臓などの、全身の臓器に行き渡る事が原因で粟粒結核は発症します。膠原病やインフルエンザに罹っていると、結核に対する抵抗力が無くなってしまうので、普通の人と比べて短期間のうちに発症をしてしまいます。感染者の近くにマスクを付けずに長時間いると感染します。

主な検査と診断

粟粒結核とは、結核菌が血液に乗って体中に運ばれて2臓器以上が結核菌で冒されている状態の病気のことを言います。この病気の検査方法としては、病理検査を行なうことで行ないます、病理検査とは、臓器の細胞を採取して電子顕微鏡で確認し、結核菌が臓器の細胞を侵食していないかみる検査のことなのです。この検査をもちいればほぼ100パーセント特定できます。

主な治療方法

粟粒結核は初期段階で発見されれば治癒できる病気です。その治療法は基本的に標準的な抗結核療法と同じように行われます。治療をすすめる上での原則として、多剤併用療法や規則正しく服用されているかどうか、また、十分な投与数や投与量が与えられているかどうか、という主に三点が肝心になります。副作用に関わらず、最低限6ヶ月の投薬治療が必要になります。