幻視

初診に適した診療科目

幻視はどんな病気?

幻視とは実際には存在していないものが見えることです。見えるものとしては人や動物、事物、風景などです。この症状は意識障害の時に現れやすいとされています。この症状が現れる病気としては統合失調症や解離性障害、レビィ小体型認知症などがあります。治療としては薬による治療が主な方法です。用いる薬は原因となる病気によって異なります。

主な症状

幻視とは、実在しないものがみえたり、ありもしないものがみえたりする症状のことです。その内容は、具体的なものから抽象的なものまで様々で、ネコがみえる、炎が燃えているなど、個人差があります。自分の目でみたものが端から信用できなくなるので、とても不安で、何を信頼したらいいのかわからないといった、恐怖を感じるようにもなります。

主な原因

様々な原因があり、意識障害からも出現する症状です。体の疾患や伝染病、アルコールや薬物による中毒性の精神障害からも、幻覚や幻聴が起こります。その他にも認知症から来る幻覚もあり、中でもレビー小体型認知症と言われる、脳の神経細胞の減少が大脳全体に及ぶ病気は幻視が強く出ます。アルツハイマーの認知力低下と、パーキソン病の運動障害、レビー小体の生々しく現実と区別がつかない幻覚は医師の診断も難しいと言われます。

主な検査と診断

幻視は、老人によく見られるアルツハイマーなどの認知症状と表面的な反応が似通っているため、正しく区別できるように検査方法が確立しています。たとえば患者に風景写真を見せることにより、風景以外に動物の姿なども見えるという反応が返ってきた場合、単なる認知のズレなどの症状ではなく幻覚に近いものが見えているということが判明します。

主な治療方法

アルコールによる幻視の場合は、アルコールを飲むのを控える治療法で症状を改善する事が出来ます。疲労が原因の場合は睡眠を長めにとることで、治療を済ませることが可能です。症状が重たい場合は、精神科がある病院に通院して薬物療法を受ける必要があります。脳機能の異常が発見された時は、脳の手術を受ける幻覚やめまいなどの症状を治すことが出来ます。