幻聴 ゲンチョウ

初診に適した診療科目

幻聴はどんな病気?

幻聴とは実際は音が鳴っていないのにその音が聞こえる症状で、人間の声や動物の鳴き声など聞こえる音は様々です。
本人は実際に音や声が聞こえているため病気と判断する事が難しく、周りの人間がその事を聞いて初めてその症状に気がつくのも特徴です。
また自分の内側から聞こえるものと外側から聞こえるものがあり、多くの場合に精神科の病気を患っておりその症状のひとつとして表れます。

主な症状

幻聴とは、普通では聞こえることのない、音や声が聞こえている状態で、精神疾患患者や認知症患者などに多くみられる症状です。
客観的に見て、一人でいるのに誰かと会話をしていたりすれば、それはその人には何かしらの声や音が聞こえているということになります。
本人にそれを指摘したとしても、実際には存在していない音や声だということに気づいていないことがほとんどです。

主な原因

幻聴の原因は、まず総合失調症やPTSD(心的外傷後ストレス障害)などの精神的な病気が考えられます。
高齢者の場合には、認知症の症状として幻聴や幻覚はよくあがられており、原因となりえます。
また、薬物やアルコール依存症、脳腫瘍などの脳の病気やてんかんの発作なども原因になる場合があります。

主な検査と診断

幻聴の検査方法とは、一般的には脳の検査が行われます。MRIやCTで脳に異常が無いのかを探ります。
これらに何ら異常がない場合は患者のストレス等の精神的な問題が疑われます。まず問診で精神的に大きなストレスを抱えていないのかを聞き出します。
脳の異常により引き起こされるものは脳の検査で原因は突き止められますが、心理的なものが関連する症状は体には異常は見られないのです。

主な治療方法

誰かが自分の悪口を言っている、怒鳴り声がするなどの幻聴に対しての治療法はあるのでしょうか。
幻聴を治療するためにはその原因となっている病気を治療していく必要があります。
総合失調症が原因の場合にはドーパミンの過感受を調節する薬を服用する薬を服用するのが、一般的な方法です。
これにより、総合失調症の症状が改善され、それに伴い幻聴もなくなっていくと期待されます。