慢性疼痛 マンセイトウツウ

初診に適した診療科目

慢性疼痛はどんな病気?

慢性疼痛とは、狭い意味では身体的原因がはっきりしていないにも拘らず、痛みが慢性的に続くものをいいます。この場合は身体症状症に含まれ、頭痛や腰痛、舌痛症などがあります。そして、原因がはっきりしていない疼痛がある一方、原因がはっきりとしている疼痛もあります。癌や緑内障、癲癇発作、五十肩などによる疼痛など様々なものがありますが、原因となる疾患があるのであればその治療を進めることが大切です。

主な症状

慢性疼痛は急性とは違って原因が無いのに鈍い痛みが広がっている症状を言います。痛みの中には「どこが痛いのかわからない」ものもあります。検査ではどこにも異常が見当たらないことも多いです。このような痛みに何十年もの間付き合っている人の場合は感覚が麻痺してしまい、痛みが分からなくなってしまっている人もいます。仮に痛みがあったとしても「この痛みは痛いと言えるレベルかわからない」と捉えている人もいます。

主な原因

慢性疼痛の原因にはさまざまなものがあります。急性の痛みが発生した時に適切な治療を行わずに、そのまま放置してしまった場合には、痛みが慢性化することがあります。これは、痛みが別の痛みを誘発させて、それが慢性化することによって起こります。痛みが長引くと血行が悪くなり血管は収縮します。血管が収縮するとさらに血行が悪くなって、痛みを起こす物質が発生し、慢性的な疼痛になります。

主な検査と診断

慢性疼痛の検査方法は.いくつかに分けられます。中枢神経または末梢神経に関してはMRIやCT などの画像検査、そして神経伝導検査などの神経生理学的検査を行います。三叉神経痛では三叉神経の圧迫(たとえば血管などによる)がないかMRIなどで確認します。

主な治療方法

慢性疼痛の治療には、薬物療法(消炎鎮痛薬・漢方薬・抗うつ薬など)、理学療法(運動・温熱・電気など)、注射療法(硬膜外ブロック・末梢神経ブロックなど)といったものがあり、状態に応じて様々な治療を組み合わせておこないます。また痛みが長期化する場合、心理的な要因も大きいため、認知行動療法などの心理療法をおこなうこともあります。