ホルネル症候群 ホルネルショウコウグン

初診に適した診療科目

ホルネル症候群はどんな病気?

ホルネル症候群とは、交感神経の障害によって瞳孔異常をきたす疾患です。交感神経は散瞳、眼瞼の挙上、発汗といった作用を持っていますので、それが障害された結果、4徴候として、眼瞼下垂、縮瞳、眼裂の狭小、病側顔面の発汗低下が認められます。原因となる疾患としては、Wallenberg症候群、Pancoast症候群、内頚動脈動脈瘤などが挙げられます。

主な症状

ホルネル症候群の主な症状は縮瞳(疾患や薬物、外傷によって瞳孔が異常に縮小する現象のこと)、眼瞼下垂(先天性理由、後天性理由:コンタクトレンズ、加齢、眼筋疾患などによって上瞼の機能に障害が起こり、瞼を開きづらくなること)、発汗低下、虹彩異色症(左右の眼で虹彩の色が異なること、もしくは変色すること)です。同時に顔の片側が垂れ下がることもあります。

主な原因

ホルネル症候群の原因は上位の交感神経系が障害されることにより、生じる一連の諸症状です。なので、要因として、交感神経を圧迫することにより、この病気は発症します。交感神経を圧迫する場合に、要因として考えられるのは、腫瘍などのものによる圧迫です。また、外傷により、傷ができることにより、交感神経を障害することにより、おこることもあります。

主な検査と診断

ホルネル症候群が、疑われる場合の検査方法としては、まず始めに点眼がおこなわれていきます。この点眼に使う液体には、10%の液体コカインであったり1%のヒドロキタシアンフェタミン溶液などを使用していきます。その結果陽性がでた場合には、胸部であったり頭部や脊髄などの部分のCTスキャンやMRIなどによっての検査を行っていきます。

主な治療方法

ホルネル症候群は、具体的な治療法は存在しません。しかし、この病気は別の病気が原因で引き起こされる場合がほとんどなので、診察の時点で何の病気によって引き起こされているのかを特定し、その原因となっている病気を治療することで、この病気も治癒します。例えば、神経損傷や腫瘍などが原因とされる場合があるので、こういった別の病気の特定が治療とも言えるでしょう。