子癇 シカン

初診に適した診療科目

子癇はどんな病気?

子癇とは妊娠中毒症の1つで妊婦が異常な高血圧になり全身痙攣と意識喪失をした状態をいいます。発作の原因は不明だが、脳血管の攣縮と脳浮腫によると考えられています。刺激によって発作が誘発される可能性があるために、外からの光や音、振動がない暗く静かな場所に隔離します。痙攣の応急処置には鎮静薬を処方し、気道を確保して舌を噛まないように体を横にします。また、降圧薬や強心薬を使用します。

主な症状

子癇の症状は、妊娠中毒症の、もっとも重症なもので、意識が喪失したり、反復して、全身の痙攣が特徴です。むくみ、血中蛋白尿、高血圧などの、妊娠中毒症が見られていたのが、突然、発作が起きてきます。前触れとして、目の前がちかちかする、視野が狭くなってくるなど眼の変化、悪心、嘔吐、胃痛、頭痛、めまい、耳鳴りなども起こることがあります。

主な原因

子癇の発作は脳の圧の上昇によって発症する発作です。最も大きな原因が妊娠中毒症と言われています。頻度は少ないですが、なんの病気や症状をもっていない普通の妊婦さんにも発症することがあります。しかし、一般的には突発的で、処置をはやいうちに行なった場合には後遺症はほとんどありません。しかし、病状によっては気 をつけなければならない場合もあります。

主な検査と診断

子癇の主な検査方法として、近赤外線スペクトロスコピーというものがあります。これは、近赤外領域の光を対象の物にあてて、透過した光の性質を解析して、非破壊的に対象物の構成成分を分析する方法です。これを用いて血流、酸素代謝モニタ法、脳血流変化に伴うヘモグロビンの変化をとらえることも、可能になっており、新しい脳機能イージング法としても注目されるようになった。

主な治療方法

子癇の治療法では、母体の救命が原則とされています。まずけいれんを抑え、けいれんの際、舌をかまないようにマウスピースを使います。そして降圧剤で血圧を下げ、帝王切開が出来るように投薬治療を行います。場合によっては強心剤や利尿薬を用いることもあります。母体の症状を改善させ、できるだけ速やかに胎児胎盤を摘出させることが大切です。