減圧症 ゲンアツショウ

初診に適した診療科目

減圧症はどんな病気?

減圧症とは高圧環境下で血液中に溶けていた酸素や窒素が急激な減圧により気化し、血管を塞ぐ病気です。スキューバーダイビングや地下作業をしている人に多く、職業病の1つでもあります。症状としては血管閉塞による呼吸障害やチアノーゼがあり、放っておくと後遺症が残ります。そのため早期の高圧酸素療法が必要となりますが、施術可能な施設が限られているために予防をおこなうことが大切であると言えます。

主な症状

減圧症にかかった際には、疲労がたまりやすい睡眠不足など症状がおきます。いくら早く就寝しても、途中で目が覚めてしまいます。それによって1時間しか眠ることが出来なかったなどの睡眠不足に見舞われます。そして疲労がたまりやすいことによって日常生活に支障をきたしてしまいます。首周りがだるくなるというのも一つの傾向としてあります。

主な原因

減圧症の原因は、スクーバダイビング(潜水)やケーソン工事などの急浮上で急速に周囲の環境圧が低下することにより、高圧環境下で身体の組織や体液に溶けていた気体(窒素)が気泡化することです。潜水直後の激しい運動や、潜水後の飛行機搭乗や高所移動で発症しやすくなります。水深10メートル以深に潜水したときが起こりやすく、深く長く潜ることで発症率が高くなります。

主な検査と診断

スキュバーダイビングなどのあとに減圧症に罹患したかどうかの検査方法にはどのようなものがあるのでしょうか。この症状は自分でチェックすることができるます。四肢にしびれ感やチリチリ感、だるさ、痛みなどがあるかどうか、めまいや立ちくらみがする、耳が聞こえにくくなった、腕や足がうまく動かなくなったなどの症状が現れたら、この症状である可能性が高いです。

主な治療方法

減圧症の治療は、高圧酸素療法によって実施されます。高圧酸素療法では、2絶対気圧の環境下で1時間以上高い濃度の酸素を呼吸することによって、治療を行います。高圧酸素療法を行うことによって、血液に酸素を多く溶け込ませる環境を整えて、低酸素状態の下で損傷を受けた組織の回復をうながします。この病状に高圧酸素療法は有効な治療法です。