癜風

初診に適した診療科目

癜風はどんな病気?

癜風とはマラセチア・ファーファーと呼ばれる菌による皮膚の真菌症の事を言います。この菌は皮膚に元々ある菌で、高温・多湿の環境下での多汗により、菌が増殖し、菌糸系になる事で発病します。
主に胸部・背部・頸部・上腕等に発症し、症状としては細かい鱗屑が付着する淡褐色斑と脱色素斑に分類されます。
自覚症状として、軽度のかゆみがある場合がありますが、ほとんどの場合、あまり感じません。

主な症状

好発部位として多くみられる部位に、頚部、背部、胸部、上腕、腋窩などがあり、小児の場合、顔面部に現れることがあります。
主な臨床症状に、細かい鱗屑、短褐色斑、黒色あるいは白色癜風(脱色素斑)が挙げられ、黒色の場合は腋窩に、白色の場合は顔面部にみられやすい傾向を示します。
また、これらの病変は、特に春から夏にかけて発症、または悪化する特徴があります。

主な原因

カビの一種である癜風菌と呼ばれるものが原因で起こります。これは、皮膚の常在菌で力も弱く、病原性自体もほとんどない菌ですが、以下のような三つの体質の場合に発症しやすい傾向を示します。
第1に、皮膚事態が菌に弱いこと、第2に、日ごろから汗をかきやすいこと、そして第3に、皮膚そのものが脂っぽい体質であることです。以上の要因から、本来力の弱い菌が皮膚表面に付着し、広がることで引き起こされます。

主な検査と診断

癜風は、皮膚の外観に加えて、顕微鏡による検査で行われます。
患部を皮膚をちょっと削り、それを顕微鏡で観察します。癜風菌が確認されれば確定診断されます。
またウッドランプの紫外線を当てた時に発光するかどうかをみる検査方法もあります。

主な治療方法

癜風の治療法は、主にイミダゾール系抗真菌薬の外用薬を用いたものとなります。
イミダゾール系の他にも抗真菌薬はありますので、数日間使用してもあまり効果が得られない場合は、薬剤の種類を変更してみることも大切です。
これらの外用薬のみの治療が難しい場合は、内服薬も併せて投与するケースもあります。
再発もしやすいので、治癒した後も気を付けていきます。