間欠性跛行 カンケツセイハコウ

初診に適した診療科目

間欠性跛行はどんな病気?

間欠性跛行は、普通に歩いているときなどに下半身が痛くなって上手く歩けなくなる症状のことを言います。しかし、これは難しい病気ではなくだいたいが休息を取りながら運動をすることによって解消されます。元々、動脈硬化などの血液の流れに関する病気につき物の症状ですので、こうした病気の治療の一環として一緒に治療することができるようになっています。

主な症状

歩いていてしばらくすると腰から脚にかけてしびれや痛みが出て徐々に歩き辛くなるが、少し休むとまた歩けるようになる症状を間欠性跛行といいます。神経性の場合、前かがみの状態になると脊柱管の中にある神経に対する圧迫が減り、痛みが和らぎます。逆に背筋を伸ばすような姿勢を取ると、神経が圧迫されて痛みやしびれが強くなります。このため立って休んでいても痛みやしびれはあまり取れません。

主な原因

間欠性跛行の原因となる疾患には、大きく分けて、閉塞性動脈硬化症と、腰部脊柱管狭窄症の2種類があります。閉塞性動脈硬化症は、血流が悪くなったために発症するのに対し、腰部脊柱管狭窄症は、馬尾神経が圧迫されることで起こります。いずれの疾患も個人差こそありますが、加齢に伴って出現リスクが高くなります。特に、閉塞性動脈硬化症は、糖尿病や高血圧がある状態で発症している場合は、十分な注意が必要です。

主な検査と診断

間欠性跛行の検査方法としては、問診を行い、痛くなるまで歩行できる距離を測定したり、腰を反らしたときの痛みを観察したり、痛みの出ている部位や筋力低下の状態などが確認されます。そして、この症状を詳しく把握する為には、レントゲン検査を行い、腰椎の不安定の状態、骨の不具合の有無、骨折などの症状の詳細なども確認します。この症状はこれらの検査を組み合わせて行い、総合的にその症状が判断されます。

主な治療方法

間欠性跛行の治療法は、抗血小板薬、抗凝固薬、血管拡張薬などの薬物療法を行います。薬物療法だけでなく、痛くなるまで歩くことを繰り返し、バイパスが自然に発達するよう促すことも重要です。手術によって、詰まった動脈の前後に人工的にバイパスを通す方法もあります。しかし、この方法は日常生活に支障をきたす場合にのみとることが推奨されています。