蒙古襞

蒙古襞はどんな病気?

蒙古襞とは、目頭部分に眼球を覆うように付いている皮膚の事で、日本人を含むアジア系人種に多く見られ、白人や黒人にはほとんど見られません。
この襞があると、目が一部膚で隠れるため目が小さく見えたり、目と目の間が離れて見えて美しくないと感じる人もいます。なかには、襞を切開する美容整形を受ける人もいます。そうすれば目が大きく見える効果があります。

主な症状

蒙古襞の症状は、襞がまぶたにかかっているので、目が小さくみえることです。見た目以外では心配する影響は出ません。
目の視界が悪くなったり、視力が落ちるということはありません。目が霞んだり、疲れやすくなることもないので、襞がもしあったとしても心配は入りません。
逆に、このようなことがあれば他の病気の可能性がありますので、眼科へ行きましょう。

主な原因

蒙古襞の原因は、遺伝によるものと判明しています。大昔に北部の寒冷地を移動した人類が、その過程で目頭を寒さから守るために、目の周辺を発達させたというのが理由とされています。
基本的にはこうした長く続く遺伝が大元となっているために、アジア人の多くがこうしたものを患っているとされています。遺伝的性質である以上は、生まれつきのものなので避けることはほぼ不可能です。

主な検査と診断

蒙古襞の検査方法は主に所見です。涙丘(目頭のピンク色の部分)が肉に覆われているかどうかを見ます。
生まれつき蒙古襞が目立つ場合はすぐに一目で診察できますが、しかしなが人によっては外見上、蒙古襞が分かりにくい場合もあるので、医師が患者の目頭付近を指やテープで引っ張って、目頭のピンクの部分が肉に覆われているかを診断します。

主な治療方法

蒙古襞は病気ではないので、基本的に治療は必要ありません
しかし、蒙古襞を切除する治療を行う事で、目が大きく見えて二重が出来やすくなるため、切除治療が人気があります。
治療法にはリドレープ方や皮膚切除法があり、目頭を控えめに切開する事で治療をするので術後の傷跡も残りにくくなっています。

蒙古襞の初診に適した診療科目