喀痰 カクタン

初診に適した診療科目

喀痰はどんな病気?

喀痰とは、痰を吐くことを言います。これは検査にも用いられることがあり、肺や呼吸器の検査に吐いた痰を使って性状や成分から病気を解明するということにも利用されています。痰には感染性のある菌が含まれていることもあるため、他人が吐いた痰をふき取る際は十分に気を付ける必要があります。そのため厚生労働省で介護福祉士が痰の吸引などを行う際は一定の研修が必要と決められています。

主な症状

喀痰の主な症状は、呼吸をするという生理的運動に際して、苦しさや、努力感などの自覚をしてするという状態になるという呼吸困難が一つ目です。二つ目に、気道の収縮、れん縮などによる狭窄のために、呼気、あるいは呼気に伴って聞こえる異常呼吸音である喘鳴があります。最後に痰で呼吸器で作られた粘液と剥離した細胞や異物が存在する、ということがあります。

主な原因

喀痰は、肺や気管支というような器官から、異物を固めて外界へ吐き出す粘液が、通常より異常に分泌されて、順調に排出することが困難となって、咳と共に吐き出されるものです。その原因は、風邪、アレルギー疾患、気管支炎、気管支喘息、タバコの吸いすぎなどが挙げられます。場合によっては、肺がんの場合もありますので、血が混ざるようになったら注意が必要です。

主な検査と診断

喀痰の検査方法は、細菌検査と細胞診があります。前者の方法では、細菌や真菌など、肺炎や気管支炎を起こす菌を突き止めます。後者の方法では、痰に混じっている細胞を顕微鏡で調べて、がん細胞がないかどうかを調べるものです。検査を受けるときの注意事項としましては、必ず、うがいをして、口の中をきれいにしておくことです。検査結果は正常値を1とし、5段階に分類されます。

主な治療方法

喀痰は血の混じった痰であって、呼吸器に何らかの病気を抱えています。治療法は、呼吸器の疾患によって異なります。例えば、血の混じった痰を出す原因として有名な結核の治療は、結核菌に対応する薬の投与で入院によって治療します。肺がんならがんに侵されている部分の肺の部分の手術による切除が治療の方法となります。いずれも血痰が消えるまで治療に専念します。