壊死性筋膜炎 エシセイキンマクエン

初診に適した診療科目

壊死性筋膜炎はどんな病気?

壊死性筋膜炎は、筋肉を覆っている筋膜に細菌が感染し、細胞を壊死させる病気です。皮膚を切り取って診断する必要がありますが、それでも判断がつかない場合には切開する場合もあります。症状としては、赤い腫れと激しい痛みを伴います。命に関わる病気である上、進行が急速であるため、治療には緊急を要します。抗生物質の投与・壊死した部分の切除を行う事で治療しますが、切除部分は広範囲である事が多いです。

主な症状

壊死性筋膜炎の症状は、初期は蜂巣炎や丹毒に似たもので、徐々に広範囲の皮膚が赤くなって腫れ上がり、皮膚が剥げたり、水ぶくれができたり、皮膚が紫色になったり、皮膚が壊死するなど、皮膚に様々な影響が現れます。また、その後潰瘍になり、膿が見られます。一部では、皮膚の下にガスができることがあり、最初は痛みがありますが、次第に麻痺し、神経がやられます。すると、発熱や関節痛など、全身にも影響が現れます。

主な原因

壊死性筋膜炎は原因不明の病気です。ただの水虫から気がつけば、人体全てが侵食されて命も危ぶまれるほど危険な状態となります。白癬菌というカビの1種が外側からどんどん食い破り、筋膜という筋肉を覆っている膜の部分まで食い破っていきます。これは人食いバクテリアと呼ばれるほど、危険な病気なのです。治療法などもまだはっきりと分かっていないのが現状です。

主な検査と診断

壊死性筋膜炎の検査方法は、表面をみることからはじまります。感染症であるために、皮膚の表面のその兆候として、組織の壊死を生じるようになっているのです。もちろんそれだけで完全な判断はできないので、血液中に抗体ができていないかどうかの血液検査も行わなくてはいけません。感染による細胞の壊死は、またスピードも見ていくことになります。かなり早い進行がこの病気の特徴なので、速度を時間で測定するのも重要なのです。

主な治療方法

壊死性筋膜炎の治療法は、外科的手法とさらに抗菌薬の投与です。細菌感染や血流の障害によって壊死した組織を外科的に除去する必要があります。さらに、抗菌薬を大量投与することによって、菌の繁殖を抑えます。また、γ-グロブリン製剤を静脈注射し、全身管理を行います。除去した組織の部分は、その後、植皮手術によってその表面を覆います。