デュピュイトラン拘縮

初診に適した診療科目

デュピュイトラン拘縮はどんな病気?

デュピュイトラン拘縮は、手の平の皮膚の下にある膜が肥厚し、指が伸びなくなってしまう病態です。特に環指に多く、次点で小指にも認められます。原因は未だ不明ですが、手掌腱膜の線維化が関係しており、線維化によって手掌腱膜に結節が出来て、周囲の血管・神経を巻き込み縮む為、手の平や指に変形が起こると考えられています。日常日常支障をきたすようならば切除する手術をします。

主な症状

デュピュイトラン拘縮の症状は、指の曲がりや痛みを起こすものです。手のひらから指のつけ根にしこりができ傷むようになります。指のつけ根の間接が曲がり、指の中の関節も曲がるようになります。さらに、病状が進行することによって、指を伸ばすことにより手を広げるといったような事が出来なくなる場合もあります。また、人によっては、足の裏にも同様の病状が表れます。

主な原因

デュピュイトラン拘縮とは掌から指にかけてこぶのようなものができ皮膚がひきつれるので延ばしにくくなっていきます。薬指や小指に多くみられ、足の裏などにもできます。詳しい原因は不明ですが、高齢の男性や糖尿病の患者に多くみられる傾向があります。指の移動で日常生活に支障をきたすレベルになると皮膚でできたこぶのようなものを取る手術をします。

主な検査と診断

デュピュイトラン拘縮の検査方法は、手の症状の観察により行います。手の硬結や指の変形などを、整形外科医が専門的な見地から診断することによって、病気を特定することができます。ただし、腱の断裂や癒着といったような異常や、あるいは腫瘍のような他の病気に起因する病変である場合もあるため、区別をつけるための他の検査手法を取る必要がある場合も存在します。

主な治療方法

デュピュイトラン拘縮の治療法は、主に病原となっている腱膜の切除によって行います。その腱膜の切除においては、手掌部の腱膜を全て切除するか、あるいは病変部の腱膜だけを切除する方法、さらには、病変部の腱膜の一部を切るというような選択によって、症状にあわせて腱膜の切除を行います。病状が重いほど、手術の内容は複雑になってきます。