ばち指 バチユビ

初診に適した診療科目

ばち指はどんな病気?

ばち指とは指の形に現れる異変です。これは指の先のみが膨れ上がり、太鼓を叩くばちのような形に変形します。
これは生まれつきではなく、徐々に指の形が変形していきます。特に痛みはありません。
呼吸器疾患や心疾患などがある場合にみられる症状の一つです。
重大な疾患の症状として現れることが多いので、ばち指の症状が出たら医療機関を受診しましょう。

主な症状

ばち指とは爪床部分が従来とは異なる角度ができ、指の先端が大きくふくれ丸くなることです。
症状は指を横から見た状態の時に皮膚と爪の付け根部分の間の角度が通常160度ほどなのに対し180度以上の角度になっているものをいい、親指や人さし指から順々に他の指へと起こっていきます。
傷みはありませんが先天的要因のものと疾患によるものにわけられます。

主な原因

ばち指のはっきりとした原因は不明ですが、爪床のすぐ下が盛り上がる理由としては、血管の成長を刺激するタンパク質の量に関係する可能性があるとみられています。
また、肺癌や肺膿瘍、気管支拡張症などの肺疾患に伴って発生するとも考えられています。
しかし、喘息、肺炎、慢性の閉塞性肺疾患などの病気では発生しません。
一部の先天性の心疾患や肝臓疾患によって発生することもあります。

主な検査と診断

ばち指は、痛みなどはありませんが、肺癌、間質性肺炎や肝硬変、クローン病などの重大な疾患の症状として現れることが多いです。
検査方法は疑われる疾患に合わせて、主に胸部X線写真、胸部X線CT、気管支鏡、胸支鏡、血液検査、呼吸器系の正常構造の検査などを行って行きます。

主な治療方法

ばち指の治療はばち指を引き起こしている疾患に応じた治療が行われます。
呼吸器疾患や、心疾患、肝臓疾患など様々な疾患が考えられますので、検査で原因となる疾患を調べて治療していきます。
原因となる疾患が治癒すれば、ばち指の症状も治っていきます。