適応障害 テキオウショウガイ

初診に適した診療科目

適応障害はどんな病気?

適応障害とはある特定の状況や環境がストレスとなり、その人にとって耐え難く辛いものとなったために気分や行動面に症状が表れます。憂鬱な気分や不安に襲われることも多く、普段よりも涙もろくなったり、神経が過敏になったりします。原因がハッキリしているため、その環境や状況から離れると症状は次第に改善していくところがうつ病との大きな違いです。

主な症状

適応障害に見られる症状としては生活機能の低下や身体的な不調が挙げられます。前者の例としては夜尿症やストレスによる摂食障害、後者の例としては頭痛、肩こり、倦怠感が挙げられます。また、情緒的な不調として過度に攻撃的な姿勢や軽犯罪、規則違反などが挙げられます。いずれにおいても、最悪の場合自ら死を選ぶことになりかねず周囲の注意が必要です。

主な原因

適応障害というのは、日常的にたいへんよくみかけられる障害ですが、これが起こるメカニズムについては、様々な経路が指摘されており、単一の原因によっておこるものではありません。その中でも、もっともよく知られているのが、日常生活におけるストレスです。これらのストレスに上手に対応できないような場合に、このような障害が発生するといわれています。

主な検査と診断

適応障害の検査方法は明確にはされていませんが、いくつかの項目に患者の言動や環境が当てはまるかをチェックすることが一般的です。例えば、ストレスを感じてから三ヶ月以内に異常が現れ始めたか、ストレスを感じる環境にいるとさらに異常が増えるか、ストレスを想像するだけで肉体的にも精神的にも異常があらわれるか、などを基準に診断します。

主な治療方法

適応障害は、発症の元となるストレスの原因が比較的はっきりしている疾患です。そのため、そのストレスを取り除いてやるのが、一番の治療法になります。そのためには、共感の態度で患者の話を聴き、一緒にそのストレスに対応してあげることが大切です。また、患者本人のストレス耐性を上げることも重要になります。周囲のサポートと本人の前向きな努力が症状の軽減につながります。