高カルシウム血症 コウカルシウムケッショウ

初診に適した診療科目

高カルシウム血症はどんな病気?

高カルシウム血症とは、体内の血液中のカルシウム濃度が著しく高い状態にあることです。
ビタミンA、Dの過剰摂取などをともなって血液中のカルシウム濃度が上昇しておこります。
軽度の場合の症状は、便秘、嘔吐、脱水症状、多尿などです。重度の場合の症状は、意識混濁、昏睡をともなう脳の機能障害を引き起こします。骨軟化症、腎不全、不整脈、場合によっては高血圧症をともなうこともあります。

主な症状

高カルシウム血症の症状は軽度だと便秘、吐き気、嘔吐、腹痛、多尿、食欲不振、発疹、不眠などが見られます。重度になると意識混濁や昏睡を伴う脳の意識障害が起こります。
骨軟化症や腎不全、不整脈や高血圧症を引き起こす場合もあります。
慢性の場合、カルシウムを含んだ腎結石が形成されることがあります。悪性腫瘍の時に多く併発する病気です。

主な原因

高カルシウム血症の原因の約90%が副甲状腺ホルモンが多量に分泌される副甲状腺機能亢進症や骨からのカルシウム吸収を増加させ血液中のカルシウム濃度を上昇させてしまう悪性腫瘍だと言われています。
また、ビタミンAやビタミンDの過剰摂取によっても起こるため、骨粗鬆症の治療で活性化ビタミンD剤を使用した場合にも起こる事があります。

主な検査と診断

高カルシウム血症の検査方法は、血液検査と尿検査になります。重症化しないと無症状なため、問診で毎日の食事や日常生活の状況を尋ねられます。
定期的な血液検査で診断されることもあります。血液中のカルシウム濃度を測定します。
別の病気が元となっている場合も多いため詳しい検査が必要となることがあります。一般的な血液検査で診断がつきます。

主な治療方法

高カルシウム血症は、大抵、血液検査により見つかります。重度の症状でない場合は、症状の原因をつきとめ、個々の疾患に応じた治療をすることで、症状を治療することができます。
重度の症状だった場合の治療法は、生理食塩水の輸液、ループ利尿薬の使用、重炭酸ナトリウムの投与、コルチコステロイドの使用、カルシトニンの使用などがあります。