副甲状腺機能亢進症はどんな病気?
原発性副甲状腺機能亢進症とは、副甲状腺そのものの異常により副甲状腺が過剰に分泌されます状態です。副甲状腺にできました線種や癌などの過形成などが、副甲状腺ホルモンを過剰に分泌し、血液中のカルシウム濃度を高くしますために、骨粗鬆症、尿路結石、高カルシウム血症になります。血液・尿検査、超音波エコーなどの検査で診断され治療の対象になります。
副甲状腺機能亢進症の主な症状は?
副甲状腺機能亢進症の症状は、カルシウム濃度の上昇が軽度の場合、殆どのケースではっきりと自覚することはありません。倦怠感や食欲不振、吐き気や多尿、口の渇きなど、濃度が悪化してから、高カルシウム血症特有の不調が表れます。長期間無自覚の状態が続くことで、骨粗鬆症や腎臓障害になるケースもあります。胃潰瘍や膵炎、高血圧などの合併症が起きることがあります。
副甲状腺機能亢進症の主な原因は?
副甲状腺機能亢進症の原因には主に三点挙げることができます。ひとつめには副甲状腺の腺腫。そして副甲状腺の過形成。最後にはがんです。こういった理由から副甲状腺が腫大し、PTHと呼ばれる副甲状腺ホルモンが過剰に分泌されてしまうことによって引き起こされる病気です。副甲状腺ホルモンとは血中のカルシウムのバランスを調整するための重要な役割を担っているホルモンです。
副甲状腺機能亢進症の主な検査と診断方法は?
副甲状腺機能亢進症にはどのような検査方法が有効なのでしょうか。この病気は血液検査を行い、高カルシウム血症と血中PTH濃度の高値が照明されれば診断されます。またそのほかには、低リン血症、活性型ビタミンD濃度の高値などがみられる場合があります。その次に腫大した副甲状腺を頸部超音波検査、CT、シンチグラフィなどの画像検査で最終的な確認を行います。
副甲状腺機能亢進症の主な治療方法は?
副甲状腺機能亢進症の治療法についてですが、一つには外科的治療によるもので腫大した甲状腺を摘出します。通常一つの腺だけが異常なのでそれを摘出します、過形成の場合には4腺をすべて摘出します。他には、内科的治療では、血清カルシウムの値が異常に高い時にはそれを下げる必要があるので、ステロイドや利尿剤、生理食塩水などの投与を行います。