流行性角結膜炎(はやり目)

初診に適した診療科目

流行性角結膜炎(はやり目)はどんな病気?

流行性角結膜炎とは、ウィルスで起こる結膜炎で、はやり目とも呼ばれています。感染力が非常に強いことで有名の病気で、学生の場合、完治するまで登校禁止となります。完治には2週間ほどかかります。

主な症状

流行性角結膜炎は、白眼が真っ赤に充血し眼が開けられないほどの目脂がでます。涙目になり瞼が腫れるケースも多く、視力が低下する場合もあります。また、症状が重くなると耳前リンパ節が腫れ触ると痛みを伴い、瞼の裏の結膜に白い膜が出来ます。さらに角膜に異物感を感じてゴロゴロしたり、眼痛を感じたり眩しさやかすみを感じることもあります。

主な原因

流行性角結膜炎の原因は、アデノウイルスの角結膜への感染により発生します。アデノウイルスは、日常生活の中で共有する日用品などを介することによって感染していきます。また、学校や職場など、人が集まる場所においてもウイルスの感染源となります。さらに、病院などでも、医療器具などを媒介してウイルスの感染が拡大するようなこともありえます。

主な検査と診断

流行性角結膜炎の検査方法は、臨床所見とアデノチェックがあります。目に特有の症状が現れていないかを確認します。また、耳の前のリンパ節をはれや押すと痛みを感じる特徴があるので、診断の際に利用されます。アデノチェックでは、アデノウイルスの有無を簡単に調べることができます。麻酔薬を点眼した後、結膜を綿棒でこすり、10分程で高確率な結果が出ます。アデノウイルスが検出された場合は、この病気と診断することができますが、陰性の場合も、総合的に判断します。

主な治療方法

風邪と同じウイルス性の疾患ですが、流行性角結膜炎のウイルスに直接効く薬はありません。対症療法として、細菌の混合感染に対する予防と治療のため、抗生物質の点眼薬を処方することが一番の治療法です。症状がひどければ、炎症を抑える点眼薬もあわせて使用をするように言われることもあります。通常であれば、発病後から1~2週間程度で治癒します。