尿毒症 ニョウドクショウ

初診に適した診療科目

尿毒症はどんな病気?

尿毒症とは腎臓の働きが極端に落ち、尿中に排泄されなければいけない老廃物がからだの中にたまった状態のことをいいます。かつてはいちどかかれば回復するのは絶望的と考えられていましたが、医療の技術が進歩した現在では血液透析や腎臓移植によって生存率もあがってきています。専門医の治療をしっかり受ければ健康な人と同じような生活を送ることも可能になっています。

主な症状

尿毒症にかかると、体内の老廃物が十分に対外に排出されずに、神経や消化器、血液にさまざまな症状がみられるようになります。ナトリウムなどが蓄積すると体内の水分量が増加し、高血圧やむくみ、心不全などを起こします。またカリウムの増加で不整脈が、カルシウムやリンの異常で骨の代謝異常が起こります。さらに赤血球の寿命が短くなったり、出血しやすくなったりします。

主な原因

尿毒症とは、腎臓機能低下が著しく低下することが原因で起こる病気です。主に、末期の腎不全患者に多い病気です。通常、腎臓には老廃物を排泄する以外に水、電解質のバランスや、酸塩基平衝の維持、ホルモンの産生や、その効力の不活性化などの様々な機能があります。しかし、この病ではそれらの機能全てが阻害されることにより、本来ならば体外に排出されるはずの老廃物が体内に留まることで起こります。

主な検査と診断

尿毒症とは腎機能の低下による起こる臓器、組織、細胞機能の障害と体液異常より起こる症候群です。窒素代謝産物は正常な状態では尿とともに排出されませが、発症すると体内に蓄積されます。そのため、神経障害や消化器症状、出血傾向などの症状が現れます。検査方法は尿検査により尿の老廃物、たんぱく質、血液の量などを調べます。ほかに血液検査などもあります。

主な治療方法

尿毒症とは腎機能の低下によって臓器や組織、細胞機能の障害と言った体液異常といった症状を起こす症候群です。治療法はまず原因となっているものを取り除いたりする治療です。原因となっているものの治療が終わると透析を行わなければなりません。その透析を行う期間の間を持たせるために保存的治療を行います。保存的治療に限界が来れば血液透析を始めます。