狂牛病 キョウギュウビョウ

初診に適した診療科目

狂牛病はどんな病気?

一般的に狂牛病と言われている牛海綿状脳症は、神経細胞が破壊されて牛の脳内が海綿状になる症状です。音に対する異常反応、動作不安や持続的鼻舐め、痙攣を伴います。発症後2週間から半年ほどで死に至ります。
原因はプリオンタンパク質で、これは人や動物が通常持っているタンパクですが、これが異常変質すると脳細胞が侵され、病気を発症します。発症した牛を人間が食べると感染し、ヤコブ病にかかる可能性があります。

主な症状

狂牛病は、クロイツフェルト・ヤコブ病といわれている病気のことで、肉骨紛を与えられて成長した牛を食べた人の脳がスポンジ状にスカスカになり萎縮する恐ろしい病気のことです。
症状としては脳が萎縮してしまうので言語障害や運動障害、さらに進展すると意識障害まで引き起こす病気です。

主な原因

狂牛病に感染する原因とは、この病気に感染した部分の牛肉を食べる事で発症します。通常の細菌やウイルスは熱処理や紫外線処理で簡単に滅菌や殺菌ができますが、ブリオンタンパク質は熱に強く紫外線処理しても感染性は落ちません。
見た目ではウィルスに感染しているのは分からない為に発症する事で感染が分かります。

主な検査と診断

狂牛病の検査方法として大きく4つに分けられます。まず「病理組織学検査」という脳を薄く切り顕微鏡で検査する方法です。
2つ目に、「免疫組織化学検査」という脳内に存在する異常プリオンの分布をみるものです。
3つ目に、「ウェスタンブロット法」というプリオンの大きさを見ることにより異常か正常かを検査します。
そして最後に「ELISA法」という異常プリオンに結合する抗体を利用して測る方法です。

主な治療方法

狂牛病の治療法は、現在のところは発見されていません。よって治療薬、手術による治療なども不可能といえます。
効果のある可能性として、注目されているのは抗精神病薬であるクロールプロマジンであったり、抗マラリア薬などですが、治療効果は認められています。
このほか、異常プリオン蛋白の変換を止めるための治療薬が開発されているといわれています。