硬膜下血腫コウマクカケッシュ

硬膜下血腫はどんな病気?
硬膜下血腫とは脳を保護する3層の膜のうち硬膜とくも膜の間に、頭部外傷などによって出血した血液がある程度の大きさとなって固まったもののことをいいます。
症状として、重度の頭部損傷後、短時間に現れる急成長のものと軽い頭部打撲後、数週間から数か月の間症状が現れる慢性のものの2種類があります。
一般的に手術をしても死亡率は6~7割と高く、成功したとしても後遺症が残る可能性があります。


硬膜下血腫の症状
硬膜下血腫の症状としては、慢性のものは軽い打撲の後、数週間から数ヶ月にかけ徐々に痛み始めて、徐々に片麻痺や意識障害が起こります。また、認知症のようなものも見られます。
急性のものは慢性と違い、急に現れます。意識障害が度々起きたり、激しい頭痛やめまい、嘔吐なども起こります。血腫の圧迫が脳ヘルニアまで進行すると、呼吸困難や除脳硬直などが起き、死に至る可能性があります。

硬膜下血腫の原因
硬膜下血腫の原因のほとんどは頭部外傷によるものです。最も典型的な発生の要因には、頭部外傷により脳表に脳挫傷が起こることでその箇所の血管が傷つき出血し、短時間にその血が硬膜下に溜まるというものです。
また、脳自体の損傷はあまりひどくはないのですが外力により脳表の静脈や動脈が損傷し出血することによっても起こります。外力には転落、交通外傷、殴打、そして虐待による頭部外傷などがあります。

硬膜下血腫の検査と診断
硬膜下血腫の検査方法は、頭部CTを用います。血腫は、頭部CTで白く映り、脳の表面に広がるので三日月型に映ります。
慢性の血腫では、血液濃度が薄い場合があってCTには灰色または黒色に映ることもあり、MRIで特徴的に映るので頭部MRIを用いることも診断には有効となります。
頭部外傷の直後では、頭部CTでは異常が認められないことが殆どで、もし症状が現れた場合、血腫で脳が圧迫されているのでCTで診断可能です。

硬膜下血腫の治療方法
硬膜下血腫の治療法は、出血の量が少なく症状がほとんどないような場合は手術は必要ありませんが、血腫が脳を圧迫することで症状が進行性に悪化する場合には全身麻酔による開頭術で血腫除去を行います。
またそれでは間に合わないような場合には緊急的に頭蓋骨に小さな穴を開けて、そこから血腫除去を試みることもあります。

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