前立腺 ゼンリツセン

初診に適した診療科目

前立腺はどんな病気?

前立腺はあなた様の大切な精巣と生殖器を結ぶ細い管です。精巣で作られた精子は、この管を通って体外へ排出されます。これが子宮に向って放たれると、子宮内の卵子と結合して受精卵となって、女性の子宮に着床します。それが次第に大きくなり、赤ちゃんとしてこの世に生まれてきます。このようにこの器官は生命を作り出すことに深く関わっています。

主な症状

前立腺肥大症の尿道閉塞により直接的に生じる排尿困難を主とする症状で、尿道閉塞によって二次的に生じ、刺激を受けた膀胱の収縮力の低下に伴って、肥大の発生部位やさまざまな要因によって患者毎に異なってきます。代表的なもので排尿開始遅延や尿線細小、尿線分裂、排尿終末時滴下、残尿感、頻尿、閉尿、尿混濁 といった尿に関係するものが多いです。

主な原因

前立腺に障害がおこる原因はいくつか考えられます。例えば加齢によるこの部分の肥大が起こった時には、排尿などが困難になりますが、それ以外にもこの部分にできる腫瘍などによっても排尿困難は起きる可能性があります。このように、この部分に障害が発生する理由は一つではありません。いくつかの病気が重なっておこるということも考えられます。

主な検査と診断

検査方法は、一次検査と二次検査に分かれています。一次検査ではスクリーニング検査、PSA値検査があり、PSA値が4.0ng/ml(50代以上は3.5ng/ml)以上で陽性となります(陰性の場合は経過観察)。二次検査では超音波検査、直腸診、MRIが行われ、陰性なら経過観察、陽性なら前立腺生検検査が行われます。この検査で異常があればがんと診断されます。

主な治療方法

前立腺肥大症は、尿道を圧迫し膀胱機能を低下される病気で、放っておくと尿が全く出なくなってしまいます(尿閉(にょうへい)といいます)。治療法は、開腹手術により肥大した部分を切除する方法と、レーザー照射による手術があります。その他にも、尿道の圧迫を緩める作用のある薬物療法や、尿道ステントによる尿路の確保、常時カテーテルを留置する導尿方法があります。