特発性大腿骨頭壊死 トッパツセイダイタイコットウエシ

初診に適した診療科目

特発性大腿骨頭壊死はどんな病気?

特発性大腿骨頭壊死とは足の大腿骨の付け根での部分が原因不明のまま壊死して歩行困難になってしまう症状のことです。明確な原因は分かっていませんが、アルコールを大量に飲む人やステロイド剤を服用している人に多く発症していることが分かっています。頭骨が壊死してしまった場合は、人工関節を埋め込んで自力歩行ができるようにリハビリを行ないます。

主な症状

特発性大腿骨頭壊死は、名前の通り骨が壊死します。しかし、壊死しただけでは症状は現れることが少なく、大腿骨頭に影響が及んだ場合に見られるようになります。股関節の痛みが急に出ることが特徴ですが、腰痛、臀部の痛み、腹痛などが見られる場合もあります。はじめのうちは安静にすると痛みが引きますが、進行していくと再び痛みが現れます。

主な原因

特発性大腿骨頭壊死がおこる原因として、ステロイドの使用、アルコールの摂取などの危険因子によるものと考えられていますが、特に危険因子が見られない場合のものもあります。まだ完全に解明されていない病気ではありますが、ステロイドの場合は一日平均15ミリグラム使用した場合、飲酒の場合は日本酒を2合以上日常的に飲んでいる場合リスクが高くなるとみられています。

主な検査と診断

特発性大腿骨頭壊死の検査方法はいくつかあります。まず、骨が陥没などにより変形していた場合はX線診断により簡単に判断することができます。また、骨シンチグラム、CTなど多くの診断方法があります。しかし、初期の段階では所見がはっきりしない場合があります。その中でMRI診断は早期にかつ確実な診断を下すことができ、有効な方法とされています。

主な治療方法

特発性大腿骨頭壊死の治療法には、進行や症状によって変わってきます。比較的軽症の場合は、手術を行わず保存療法を行います。体重維持や歩行時の指導、痛みがある場合は鎮痛剤などを用います。手術が必要な状態である場合、骨を切り取るものか人工物置き換えの手術のどちらかの選択があります。若年者であれば自分の関節を残す骨切り術が主な治療になりますが、症状が重い場合は大腿骨頭を人工骨頭に置き換えることもあります。