躁うつ病 ソウウツビョウ

初診に適した診療科目

躁うつ病はどんな病気?

躁うつ病とは、気分障害に分類されるもので、うつ状態と躁状態を繰り返す慢性の病気のことを言います。症状としては、うつ状態では死にたくなるなど生命の危機をもたらす可能性があり、躁状態では明らかに気分が高揚し、社会的に釣り合わない状態になる可能性があります。治療法は、入院や薬でのコントロールが一般的で、徐々に飲む薬を減らしていくことで元の状態に戻していくことが可能です。

主な症状

躁うつ病の症状は、いわゆる躁状態(自分が最高に思えて、何をしても最高に思えるハイな状態)に陥っては転向な振る舞いを突然し出してしまったり、そうかと思えば、真逆の「うつ」の状態を突然訴えることがあります。個人差がありますが、ついさっきまでノリノリだったのに今は号泣して自分の存在意義を自問自答したりしていたりします。こういった状態が繰り返されるのがこの病気の特徴です。

主な原因

躁うつ病の原因には、まずうつ病では、インドールアミンやカテコールアミンなどの神経伝達物質が減少しするのに対し、躁病では逆に増加をしており、脳内の神経伝達物質の代謝を制御しているシステムに異常があることが挙げられます。また、家族に躁病の人がいる場合、発症をしやすくなるという遺伝的要素もあります。社交的で人づきあいがよく、活発的である人は、落ち込みやすいため発症しやすいです。

主な検査と診断

躁うつ病の主な検査方法についてです。これを検査する方法には、一般にアメリカ精神医学会が定めたガイドライン等より行われることとなっています。このガイドラインには、患者の態度がそのガイドラインに定める特定の症状に該当する場合、それだと判断することができる、といったことが示されています。例えば、一週間に平均して三回以上、感情の激発が見られる、といった具合です。

主な治療方法

躁うつ病の治療法は、気分安定薬や抗精神病薬などの薬物治療が中心となります。再発を繰り返しやすいので、症状が落ち着いてきても薬を飲み続けることができるように、患者さんも自分の病気をしっかり把握することが大事です。薬物治療の他、心理療法士による行動療法などの心理教育も行われます。集団で行われることもあります。この病気は長期的な治療が必要です。