嗅覚障害

初診に適した診療科目

嗅覚障害はどんな病気?

嗅覚障害とは、においを正常に感じることができなくなる症状のことです。においが伝わる経路に何らかの障害が起こることで発生します。

嗅覚障害の多くはにおいを感じづらくなる嗅覚機能の低下ですが、においに異常に敏感になったり、本来のにおいとは違うにおいに感じてしまうなどの嗅感覚の異常の場合もあります。
慢性副鼻腔炎やウイルスなどが原因となることが多いです。

主な症状

嗅覚障害の症状の大半は、においがわからない、もしくは、においがわかりにくい、という状態です。
また、本人だけが強い悪臭を感じる嗅覚過敏や、本来のにおいとは別の匂いを感じる嗅覚錯誤などの症状もあります。
においがわからないと、味もわかりにくくなるため、嗅覚と味覚の2つの感覚を同時に障害されることになります。

主な原因

嗅覚障害の多くはアレルギー性鼻炎や慢性副鼻腔炎がきっかけで、臭いを感じることが出来なくなります。
また風邪のウイルスによって嗅粘膜自体に影響が出て嗅覚に影響があることもあります。何かしらの病気が引き金になって嗅覚に障害が出ることが多いのです。
また、頭部の外傷や、加齢によって嗅覚に障害がでてしまうこともあります。

主な検査と診断

嗅覚障害は画像検査で異常を認めないことが多いため、問診から原因を推測していきます。
いつごろからにおいの感じ方に変化がでてきたのか、という部分や、いったいどのようなにおいがわかって、どのにおいがわからないのか、という感覚的な部分を問うのです。
検査としては鼻腔ファイバーと基準嗅力検査、静脈性嗅覚検査を行い、原因や程度を診断します。

主な治療方法

嗅覚障害の治療法は、病状の原因に対する各種の治療薬の投薬です。アレルギー性鼻炎が原因であるならば、抗アレルギー薬を投薬します。
副鼻腔炎が原因であった場合には、マクロライド系抗生物質などを投薬することで治療を行います。
またそれらの治療に平行して、ステロイド点鼻療法を点鼻することによって、病状の改善治療に役立てられます。