鼓膜損傷 コマクソンショウ

初診に適した診療科目

鼓膜損傷はどんな病気?

鼓膜損傷とは、何らかの原因によって鼓膜が破れたり傷ついたりすることです。鼓膜の損傷によって、聴力が低下したり、耳鳴りや痛みなどの症状があらわれます。
通常、鼓膜の穴は感染を起こさなければ、自然にふさがることが多いが、手術による修復が必要となることもあります。

主な症状

鼓膜損傷の主な症状は、耳の痛み(耳痛)が一番先にあげられます。また、次に多いのが耳の出血(耳出血)、そして難聴です。
怪我の程度がひどく、内耳まで損傷が広がっている場合には、めまいも起きます。この時に起きるめまいは回転性であることが多く、これを前庭性のめまいと呼びます。
また、場合によっては耳鳴りや発熱を伴うこともあるでしょう。

主な原因

鼓膜損傷を起こす物理的な原因として、謝って耳の中に異物を入れてしまって、異物が耳の奥に差し込んでしまい、鼓膜を傷つけてしまう事で損傷してしまう事です。具体的には耳掃除中の事故が多くみられます。
その他にも、極大な音を聞いた時や、平手打ちをされた、ボールが当たった、などの間接的な要因で鼓膜が破れてしまう場合もあります。

主な検査と診断

鼓膜損傷の検査は、耳鏡や顕微鏡を使用して耳の中の状態を確認し、鼓膜が破れているかどうか調べます。
難聴やめまいなど内耳の障害が疑われる場合には聴力検査を行い、難聴の程度をチェックします。

主な治療方法

鼓膜損傷の際の治療法は、軽度の場合は感染防止の抗生物質を処方し、自然治癒にまかせます。
多くの場合、特に治療を施さなくても鼓膜は再生し、穴はふさがります。
中耳炎を併発している場合は、その治療を並行して行いながら様子を見ます。
しかし、重度の場合や、鼓膜に空いた穴がなかなかふさがらない場合は、手術によって鼓膜を修復することになります。