今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!今回は『大動脈瘤の症状や原因は?予防法についても解説します』をご紹介させて頂きます。

つい最近まで元気だった人の突然の死によって、悲しみや気持ちが沈んでしまうことがあります。交通事故であれば、意識しても防ぐことができませんが、病気は日頃のヘルスケアによって発生のリスクを減らすことができます。

今回は、死の危険性の高い大動脈瘤についてご説明しますので、健康ライフを続けるためにもどんな病気かチェックしてみましょう。

大動脈瘤ってどんな病気?

大動脈瘤(だいどうみゃくりゅう)とは、血管が破裂することによって死の危険性が伴う病気です。大動脈瘤の原因や症状など紹介するので、参考にしてみてください。

原因

大動脈瘤は、いくつかの原因によって発生します。
・動脈硬化
・先天的なもの

大動脈瘤は、血管の壁がなんらかの原因によって傷つくことでなるといわれており、血管自体が固くなる動脈硬化が原因の大半を占めています。一方で、生まれもっての遺伝的な要素も大動脈瘤になる原因の一つです。

大動脈瘤は、会社でのストレスや喫煙によって危険度が増すため、気分転換をして気持ちをリラックスさせたり、思い切って禁煙を試みて発症するリスクをおさえましょう。

症状

大動脈瘤は、遺伝的なものや動脈硬化などで血管が傷つきやすい場合になるリスクが高くなりますが、初期症状などはあるのでしょうか?判断の基準となるポイントについて説明します。
・枯れた声
・無症状

大動脈瘤か見分けるポイントして、しわがれのような声が特徴的です。大動脈瘤によって、声帯を動かす神経が圧迫されて声が枯れるといわれています。また、食道が圧迫されることによって食事を摂取したときに飲み込みづらい症状も現れる場合があります。

初期症状では声に影響が出る場合があるため、少しでも異変を感じたら医師の診断を受けるようにしましょう。大動脈瘤は特徴的な症状がでないケースも多々みられるため、日頃から健康チェックをする習慣をくせづけしておくようにしましょう。

種類

大動脈瘤は大きく分けて3つに分類できます。ここからは、分類ごとに特徴をご説明します。
・真性大動脈瘤
・仮性大動脈瘤
・大動脈解離

まず、真性大動脈瘤とは血管を構成している内膜、中膜、外膜のそれぞれが同時に肥大していく状態をいいます。次に、仮性大動脈瘤は血管の一部が傷つくことにより内膜、中膜、外膜が破れ血液が溜まりこぶ状になる状態をいいます。

最後に、大動脈解離ですが解離性大動脈瘤とも呼ばれ、血管が破れ内膜と中膜の間に血液が流れ込み、剥がる状態をいいます。

近年非常に増えてきている病気で動脈解離になる割合は、70代が多く占めています。また、冬場や日中に発生率が高いため、高齢の方は特に注意するようにしましょう。

大動脈瘤はどうすれば治る?

大動脈瘤は、血管が脆くなってきている70代の高齢者や温度の低い冬場などに多くみられる死を伴う病気ですが、どのように治療すればいいのでしょう?診断方法や治療方法など詳しく紹介します。

◆診断方法
大動脈瘤は、初期症状があまり見られない場合がありますが、病気を診断する方法について説明します。
・X線画像
・CT検査

大動脈瘤は、胸部X線画像によって血管に瘤がないかチェックできます。大動脈瘤はあまり初期症状がみられないため、会社などの定期的診断をしっかりと受診し、ヘルスケアを怠らないようにしましょう。

近年、CT検査やMR検査などによって立体的に身体の症状などをチェックできます。大動脈瘤の初期症状がある場合や、急激な胸の苦しみなどがある場合は、重症化する危険性が高いため、早急に検査を受けるようにしましょう。

治療

大動脈瘤は、健康診断でのX線画像やCT検査などによって症状を特定できますが、大動脈瘤と判断された場合はどうすればいいのでしょうか?大動脈瘤の治療方法について紹介します。
・軽度の場合
・重度の場合

大動脈瘤だと早期に発覚した場合は、軽度であれば日常生活に気をつけながら生活し医療機関へ定期的に受診することにより、こぶの膨張や破裂を抑えることができます。

一方、大動脈瘤が重度化すると突然痛みを伴い血管が破裂し転倒したり、意識を失い救急の措置が必要となります。

近年では、体への負担を考慮したカテーテル手術によって治療できますが、緊急の場合は開胸手術によって人口血管の挿入など大掛かりな治療になる場合があります。

大動脈瘤はどうやって予防すればいい?

大動脈瘤は、動脈が通常の2倍近くにまで膨張し血管が破裂することにより、突然死する可能性のある恐ろしい病気です。緊急の手術によって治療することもできますが、大動脈瘤にならないための予防法について紹介します。

予防

・禁煙
・ストレス軽減
・温度差に注意する

大動脈瘤は、血管が傷つきこぶ状に肥大し破裂する病気です。大動脈瘤のリスクをアップさせる煙草は控えるようにし、健康のために禁煙するようこころがけましょう。

また、会社のストレスや温度差による血圧の上昇にも注意が必要です。特に、冬場はお風呂など温度の上下する環境によって身体へ負担をかけることが命の危険を伴うため、日常生活では、意識して注意するようにしましょう。

まとめ

大動脈瘤は、症状があまりみられず重症化して初めて激しい痛みや突然死を引き起こす恐ろしい病気です。

ストレスや高齢化によって血管に負担がかかり起こる近年増えてきている病気であるため、健康診断や日頃のヘルスケアをしっかりと行い、いつまでも健康で長生きできるように過ごしていきましょう。

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