今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!
今回は『注目のヘルシーオイル「ギー」がすごい!』をご紹介させて頂きます。

5000年活用される「万能オイル」!

「健康と美容への効果が高い」と注目されているヘルシーオイル「ギー」は、インドを中心とした南アジアで古くから作られるバターオイルです。インドではマッサージや料理、宗教儀式などで日常的に用いられ、体のバランスを整える、消化力を高める万能オイルとして活用されています。

約5000年の歴史を持つインド伝承医学・アーユルヴェーダ(WHOも認める三大伝承医学の1つ)の聖典チャラカ・サンヒターでは、「ギーは油の中でもっとも優れているもの」と記されています。

「本当の自分」を引き出してくれる!

アーユルヴェーダが唱える活力の素「オージャス」という物質は、ギーを摂取することによって、体内に効率よく作られるといいます。体内にオージャスが増えると、細胞や臓器などさまざまな機能が活発になり、その内面的な豊かは、自然と外側にあふれ出し、お肌に潤いを与え、表情はイキイキとした質感が見られます。

体を健康にして、心は穏やかにする「オージャス」は、その人が持つ本来のポテンシャルを発揮させ、魅力的な自分を表現することができるといいます。日常的にオージャスを増やすことに意識した生活を送っている人は、空腹時に、ギーをひとさじ入れたホットミルクを飲むそうです。これは、最高のオージャスドリンクといわれ、日本でも愛飲者は多くいるようです。

「あり過ぎる」ほどの効果!!

ギーは、無塩バターを煮詰め、水分・タンパク質・糖分を取り除いた(ろ過した)、純度の高いオイルです。できたてのギーは、美しい黄金色でふわっと甘い香りがします。一般的なバターにくらべて腐敗しにくく、常温で長期間保存できるのも特徴です。

少量を料理に加えると、まろやかなコクがでます。スープに容れて飲むのもよいでしょう。記憶力、知力、消化力、勢力、活力を高める効果があるといわれています。また、解毒(デトックス)、解熱、疲労回復、滋養強壮、血行促進にも作用があることが認められています。

万能オイルと呼ばれるだけあって、あり過ぎるほどの効果が挙げられますが、最近では、次の4つが特に注目されています。

<免疫力のアップに>
ギーに多く含まれる酪酸(プチル酸)は免疫細胞を増やす働きがあります。風邪に引きはじめや、どうも体調が優れないときは、ギーを摂るとよいでしょう。

<活力を上げたいとき>
ギーに含まれる中鎖脂肪酸は、肝臓に早く届くため、すぐにエネルギーになりやすい特徴があります。元気が不足していると感じたら、ギーは効果的なエネルギーチャージを実現するでしょう。

<消化力を上げたい>
ギーを毎日の料理に使うと、胃腸の働きがよくなります。ギーには、胃痛や胸焼けを抑えて、消化力を高める働きがあります。

<若返りに>
ビタミンA、D、Eが豊富に含まれています。お肌や目に効果があり、また脳細胞の若返りにも作用します。活力や記憶力が改善するのはそのためです。

自宅で「ギー作り」を試してみよう

ギーは市販されていますが、自宅でも比較的簡単に作ることができます。次の手順で試してみてはいかがでしょう。

(1)無塩バターを用意する
(2)無塩バターを鍋に容れて弱火にかける
(3)ゆっくり時間をかけて溶かす
(4)バラーが溶けてきたら泡(水分やタンパク質)が出始める
(5)白いアクのようなものが出たら、取り除く
(6)バターが黄金色になったら火を止める
(7)油こし紙でこしたら、冷して完成