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今回は『梅雨の体調管理は「まず食事」から‥』をご紹介させて頂きます。

体も「変化の準備」をはじめる季節

梅雨の時期、体調を崩しやすいのは、ジメジメしてむし暑かったり、あるいは肌寒かったりがコロコロ変わるためもありますが、季節の変わり目ということも理由の1つでしょう。自然が春から夏へ移るのと同じように、私たちの体も変化の準備をはじめる時期です。

体調管理が難しい季節です。寝具や服装には注意が必要ですが、まず食べ物から予防していきましょう。毎日の食事の少し工夫して、梅雨を乗り切り、同時に夏に向けた準備をします。

冷たいものは「まだ早い」

高温多湿の日が続くため、知らないうちに汗をかいています。水分補給は大切ですが、そこで冷たいものを摂取し過ぎると、今度は「消化力」を失います。食欲不振、倦怠感があなたの体を襲うでしょう。体はまだ十分に夏バージョンの内臓になっていないのです。

水分補給には、白湯を飲むか、あるいは、せめて常温の水を選びましょう。お昼どきに冷たい麺類は気になりますが、まだ早いでしょう。気温や湿度の変化の差に、体は疲れていることが多いため、胃腸の動きはゆっくりになっています。体のことを考え、温かい食事を摂るようにします。

また、気温が高くなっても、味噌汁やスープなどの汁ものを食事に添えましょう。夏に入っていきなりバテないために、今から消化力を高めておくことが大事です。

夏野菜を食べるなら「慎重」に…

夏野菜が安くお店に並ぶ時期ですが、本当の旬はもう少し先です。夏野菜は熱くなった体を冷やすための食べ物です。お腹を壊したり、免疫力を低下させて風邪をひいたりしやすくなります。

キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、オクラ、トウモロコシ、ズッキーニなど、お店の棚が彩りもきれいで、つい手が伸びてしまいます。梅雨の季節に、これらの夏野菜を食べるなら、完全に火を通して食べるのがおすすめです。

素揚げ、揚げびたし、ラタトゥイユ、カレーなど「夏野菜料理」で検索してみましょう。おすすめは、ミネストローネや、野菜をざくざく切って鍋に入れたトマトスープなどの温かい汁物です。できるだけ、体を「優しくいたわる」感じの食べ物を選びます。

乾物や豆類がおすすめ

梅雨の時期は食べ物が痛みやすいため、昔から保存食を食べるのがよいとされています。
切り干し大根、ひじき、車麩、高野豆腐、ごま、豆類などがおすすめです。これらの食べ物は、梅雨の時期、体によい影響を与えます。

6月は、旬の野菜や根菜類が少ないため、ビタミン、ミネラル、食物繊維が不足がちになります。そこを切り干し大根などの乾物で補います。また、体の「むくみ」や「頭重感(なんだか頭がだるいような重たい感じ)」が起こりやすい時期でもあります。

したがって、体調管理は、余分な水分を体の外の出してデトックスするように心がけるとよいでしょう。大豆などの豆類は、新陳代謝をよくして、尿を出しやすくしてくれます。すっきりした体で夏を迎えましょう。