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今回は『足のトラブル防止!子どもの靴を選ぶポイントは?』をご紹介させて頂きます。

靴選びは「意外と」むずかしい…

小さな子供の「靴選び」は、意外とむずかしいものです。色や形やデザインは、子供に聞くと「これがいい」と答えてくれますが、履き心地については、「うーん」とか「ふーん」とか、どうもはっきりしないことが多いようです。

おそらく、子供はどう答えてよいのか、分からないのではと思います。そもそも親のほうでも、「履き心地とはなにか?」について深く考えたことがないかもしれません。そのせいもあって、「どうせすぐ小さくなるしね」「もったいないから」と、ちょっと大きめのサイズをつい選んでしまいがちです。

子供は元気に跳んだり走ったりが、いわば仕事みたいなものです。子供にとって運動靴は大事な仕事道具ということでしょう。仕事道具は、丁寧に選んであげたいものです。

「覚えておきたい」3つのこと

まちがった靴を選ぶと、子供の場合、足はもちろん、ヒザや腰を痛めることになります。その影響は、自律神経や内臓の働きにも及ぶというからたいへんです。「足の健康は、体や頭脳の発育に影響する」との考えもあるくらいです。

また、外反母趾や内反小趾(足の小指が内側に曲がる症状)など、現代の子供の足に変形が多いとの報告もあります。子供の健やかな成長のために、子供の足について次の3つは覚えておきましょう。

・成長度合いはさまざま、子供の足は個人差が大きい
・子供の足は未成熟、骨が軟らかく変形しやすい
・成長によって歩き方や遊び方は変わる、時期のあわせた靴を選ぶ

選び方の「ポイント」は4つ

靴を選ぶときには、子供の足のサイズを把握しておくことが大事です。足のサイズは「足長(かかとからつま先までの長さ)」、「足幅(足幅のもっとも広い部分の長さ)」、「足囲(親指の付け根から小指の付け根までの長さ)」の3つからなります。小さな子供は足の成長が早いので、約3〜4ヶ月を目安に定期的にサイズを測り、靴がきつくなっていないか確認しましょう。

靴を選ぶときは、試し履きは必ず「両足」で行うようにします。立ったときと歩いたときでチェックします。ポイントは次の4つです。

(1)「かかと」が支えられているか
かかとを合わせて靴を履いてから、つま先を浮かせて「かかと」でトントンと地面で叩いてみましょう。かかとがしっかり支えられているかを確認してください。

(2)「つま先」にゆとりがあるか
子供は足の指で「地面をつかむ」ように歩きます。そのため、靴のなかでも指がある程度動かせるゆとりが必要です。約5mmの余裕があるのが、ちょうどよい状態です。

(3)「足の甲」がフィットしているか
足首を軽くおさえて、靴と足の甲が密着しているか確認します。足に合わせて甲の高さが調節できる、紐かマジックテープのタイプを選ぶとよいでしょう。

(4)歩いたときに「指の付け根」が曲がっているか
人間は蹴り出しのときに指の付け根が曲がるのが自然です。それは靴を履いたときも同じです。実際に数メートル歩いてもらって、靴の底が曲がる位置を確認しましょう。