マイコプラズマ肺炎 マイコプラズマハイエン

初診に適した診療科目

マイコプラズマ肺炎はどんな病気?

マイコプラズマ肺炎とは真菌細菌が原因とされる呼吸器系の感染症のことをいい、感染経路は飛沫感染といわれています。主な症状はいわゆる風邪の症状で、重症化すると気管支炎や肺炎に発展してしまいます。
しかし、インフルエンザやノロウイルスほどの感染力はありません。
さらに発病率も低いため、健康状態が良好である場合などは感染しても発病まで至らないケースがほとんどです。

主な症状

マイコプラズマ肺炎はマイコプラズマという微生物によって感染する肺炎です。喉の痛み、発熱、咳、鼻水などの症状を伴い、ひどくなると呼吸困難や痙攣、下痢、嘔吐などがおこることもあります。
乳幼児がかかっても風邪程度ですみますが、小学生がかかると肺炎に発展します。
8歳から9歳までがかかりやすく、咳やくしゃみで感染するため集団発生します。

主な原因

マイコプラズマ肺炎を発症する原因は、通常の肺炎は肺炎球菌であるのに対し、マイコプラズマという病原菌に感染することです。マイコプラズマはウイルスと細菌の中間ほどの大きさの微生物で栄養があれば体外でも増殖する非常に厄介な生物です。
感染経路は主に咳から出る微量の唾液による飛沫感染で感染者から1mから2mほどの距離で感染しやすくなります。

主な検査と診断

マイコプラズマ肺炎では、胸部聴診所見やX線画像といった検査方法では多様な所見がみられるため、特異的な所見を得ることができません。血液検査にて白血球数に変化がなく、赤沈が亢進しており、CRPが高値を示す場合には本疾患を考えられます。
さらに確定診断のためには、補体結合反応や間接凝集反応を利用した、血清抗体価の測定が必要となります。

主な治療方法

マイコプラズマ感染症の治療は、主にマクロライド系の抗生物質の投与ですが、マイコプラズマがこれらの薬剤に対して耐性を持っていることがあります。この場合にはテトラサイクリン系やニューキノロン系の抗生物質が使用されます。
基本的に自然治癒する疾患です。症状が軽い場合などには抗生剤治療が必要なわけではありません。