嗅覚過敏 キュウカクカビン

初診に適した診療科目

嗅覚過敏はどんな病気?

嗅覚過敏とは、その名のとおり、何らかの原因によって嗅覚が異常に敏感になるような状態を意味します。
考えられる原因は様々ですが、中には過剰なストレスによってこのような嗅覚の過敏な状態に陥るようなケースがあるといわれています。
またストレス以外にも、様々な精神的な疾患や心身症などによってひきおこされることがよく知られています。

主な症状

嗅覚過敏の最大の症状は、においに対して異常なまでに敏感になることです。普通の人よりもにおいを強く感じたり、わずかなにおいでも感じ取れるので、においによるストレスが増加します。
また、においに耐えられなくなって暴れたり、吐いたり、頭が痛くなったりすることがあります。
ひどい場合は、身体、精神どちらにも支障をきたすことがあります。

主な原因

嗅覚過敏の原因は、精神性による嗅覚異常です。通常、人が良い香りだと感じるにおいであっても、嗅覚が敏感になることによって、そのにおいを不快だと感じるようになります。
また、嗅覚が過剰に敏感になったことが、頭痛といったような病状まで招きます。
神経衰弱やヒステリーといった精神疾患が要因となって、嗅覚を敏感にするということが考えられます。

主な検査と診断

嗅覚過敏の検査方法としては、患者の鼻の下に片方ずつ、私たちの普段慣れている臭いを発するものを近づけていきます。
たとえばせっけんや、コーヒーの香りなどです。それを何の臭いか患者にたずね、どの時点で気付いているかなどの点から総合的に判断します。
病院によっては、嗅覚診断キットがあるところもあるので、そのキットを利用する場合もあるようです。

主な治療方法

嗅覚過敏の治療法には二つの方法があります。一つ目は薬物療法で、副腎皮質ホルモンの点鼻薬を用います。ビタミン剤や原因となっているアレルギーなどへの薬を内服することもあります。
薬物療法で治らない場合には、二つ目の方法として手術療法を使用します。手術では、鼻腔内の形態異常を矯正したり、副鼻腔や嗅裂の病気を取り除いたりして治療します。