関西労災病院は兵庫県尼崎市にある、内科、外科、精神科、脳神経外科、呼吸器外科ほかを標榜する医療機関です。
アスベストは、建築物や自動車、船舶、工場などの建設・製造業に使用されている繊維状の鉱物質です。アスベストは、熱や圧力に強く、防音・断熱材などに広く使われていましたが、その後、健康被害が明らかになり、多くの国で使用が規制されました。
アスベストによる健康被害の一つに、中皮腫があります。中皮腫は、発症まで数十年から数十年以上の潜伏期間があり、症状が現れてすでに進行していることが多いため、予後が悪いとされています。
中皮腫の症状には、胸痛、息切れ、咳、胸水、腹水などがあります。治療方法には、手術、化学療法、放射線療法などがありますが、中皮腫は完治することが多く、症状緩和が主な目的となります。また、中皮腫は予防が最も重要であり、アスベストの取り扱いには十分な注意が必要です。
シャント外来は、脳内の脳脊髄液の流れを調節するために、人工的に作成されたシャントを使用する患者さんの診療を専門的に行う医療機関の外来診療のことを指します。シャントとは、脳室内に管を挿入し、過剰に蓄積した脳脊髄液を他の部位に排出することで、脳内の圧力を調節するための装置です。
シャントは、脳室内シャント(脳室内に管を挿入し、脳室内の脳脊髄液を他の部位に排出する)、腹腔シャント(腹腔内に管を挿入し、脳脊髄液を腹腔に排出する)、胸腔シャント(胸腔内に管を挿入し、脳脊髄液を胸腔に排出する)などがあります。これらのシャントは、脳脊髄液の過剰な蓄積による病態を改善するために使用されます。
シャント外来では、シャントを装着した患者さんの経過を定期的にモニタリングし、シャントの正しい機能や適切な脳脊髄液の流れを確認します。また、シャントに関連する合併症の早期発見や対応、シャントの調整や修理、交換などの必要性を判断し、適切な治療を行います。
シャント外来では、神経外科医や神経内科医、放射線科医、看護師、臨床工学技士などの専門スタッフが協力して診療を行います。また、患者さんやその家族に対してシャントの正しいケアや管理方法の指導を行い、日常生活でのトラブルや合併症の予防に努めます。
シャント外来は、脳室内シャントを含む各種のシャントを使用した患者さんが対象となります
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