「麻酔科」について
麻酔科は、手術や検査などの医療行為において、患者の苦痛を軽減するために使用される麻酔の専門医療分野です。麻酔科医は、手術前に患者の身体状況を詳しく評価し、最適な麻酔の種類と量を決定します。また、手術中には患者の生命維持に関する監視や対処を行い、手術後には患者の回復を支援することも担当します。
麻酔には、全身麻酔、局所麻酔、鎮痛薬の静脈内注射などがあります。全身麻酔は、患者が意識を失い、呼吸や循環器系などの機能を完全に停止させるため、手術中に使用されます。局所麻酔は、手術部位に局所麻酔剤を注入し、その部位の感覚を遮断するために使用されます。鎮痛薬の静脈内注射は、手術後の痛みを軽減するために使用されます。
麻酔科医は、麻酔の種類や量を決定する際に、患者の年齢や身体的状況、病歴、アレルギー歴などを考慮します。また、手術中には患者の生命維持に関する監視を行い、必要に応じて血圧や心拍数、呼吸などを調整することが求められます。麻酔中の合併症や後遺症を防ぐためにも、麻酔科医は高度な専門知識と技術を持っています。
麻酔科は、手術や検査などの医療行為において、患者が安全かつ快適に過ごせるように支援する重要な医療分野です。
「肺」について
CTを用いた肺ドックや検診を実施している施設は、地域によって異なります。以下は一例です。
- 一般病院や大学病院の呼吸器内科や放射線科
- 専門的に肺がんの診断・治療に取り組んでいる施設(肺がん専門医が在籍する病院やクリニックなど)
- 健康診断センター
- 地域医療連携拠点病院(地域住民に対してがん検診を実施している病院)
- メディカルチェックアップセンター(医療機関と提携して肺がん検診を実施している施設)
また肺ドックまたは肺検診は、肺の健康状態を評価し、肺疾患の早期発見や予防を目的とした検査や診断のことを指します。肺は呼吸を担う重要な臓器であり、肺疾患は世界中で多くの人々の健康を脅かす疾患の一つとされています。肺ドックや肺検診は、肺の健康状態を評価し、肺疾患のリスクや症状を早期に発見し、予防措置や治療の早期開始を促します。
肺ドックや肺検診には、以下のような検査や評価が含まれることがあります。
- 肺機能検査: 肺の機能を評価するための検査で、呼吸力や肺の容量を測定します。
- 胸部X線検査: 胸部のX線を撮影し、肺や気管支の異常を評価します。
- 胸部CT検査: X線を用いて胸部の詳細な構造を評価し、肺疾患の早期発見や評価に使用されることがあります。
- 痰の検査: 痰の中に含まれる細菌やウイルスを検査し、肺感染症の有無を評価します。
- 喀痰培養: 痰中の細菌を培養して感染症の原因菌を特定し、適切な治療を選択するために行われることがあります。
- 肺癌リスク評価: 年齢や喫煙歴、職業歴などを評価し、肺癌のリスクを判断します。
- 喀痰細胞診: 痰中の細胞を顕微鏡で観察し、肺疾患の診断を支援することがあります。
「血液専門外来」について
「血液専門外来」とは、血液に関する病気や疾患を専門的に診療する診療科目の一つです。血液には、赤血球や白血球、血小板などが含まれており、これらの異常が生じると、貧血や出血傾向、免疫機能の低下などの症状が現れます。
血液専門外来では、患者さんの症状や検査結果に基づいて、病気や疾患の原因を診断し、適切な治療やケアを提供します。診断には、血液検査、骨髄穿刺などが行われることがあります。治療には、薬物療法や造血幹細胞移植などが含まれます。
代表的な血液疾患としては、白血病やリンパ腫、骨髄異形成症候群、貧血、血栓症、出血症などがあります。これらの疾患は、早期発見・早期治療が重要です。もし血液に関する異常がある場合は、専門の医療機関を受診し、適切な診療を受けることをおすすめします。
「マンモグラフィー(乳房レントゲン)」について
マンモグラフィー(乳房レントゲン)とは
乳がんの検査方法として、乳房触診、マンモグラフィー(乳房X線)検査、乳房超音波(エコー)検査の3つの方法がありますが、その一つであるマンモグラフィー検査は、乳腺専用のX線装置を用いたレントゲンで検査する方法です。これにより、腫瘤(しこり)や石灰化・乳腺のゆがみなどを確認します。この検査方法の長所としては、触診や超音波でしこりを認めない乳がんでも石灰化、乳腺のゆがみとして乳がんを発見できると言う点や、石灰化の性状や範囲がわかる、という点です。短所としては、検査に痛みを伴う場合があり、年齢、乳腺量の個人差により詳細な診断ができないことがある、という点です。なお、レントゲン検査のため、妊娠中の方は、基本的に受けられません。