「呼吸器外科」について
呼吸器外科は、呼吸器系(気管、気管支、肺)に発生する疾患に対して手術的治療を行う外科の専門分野です。呼吸器系には、様々な疾患があります。例えば、肺がん、肺気胸、気管支拡張症、気胸、肺炎、肺結核などが挙げられます。呼吸器外科医は、これらの疾患に対して、患部の切除や修復、移植などの手術を行います。
呼吸器外科においては、開胸手術(胸部を開いて手術を行う方法)や胸腔鏡下手術(胸腔鏡を用いた手術)などの手術法があります。これらの手術は、患者さんにとって負担が大きいことがあるため、術前に検査や評価が必要とされます。また、手術後のリハビリテーションや、手術後の合併症の予防などにも注意が必要です。
「パーキンソン病」について
パーキンソン病は、脳のドーパミン神経細胞の機能低下によって引き起こされる神経変性疾患の一種です。専門的な診療が必要な疾患であり、パーキンソン病の専門的診療が可能な施設は、次のようなものがあります。
- 大学病院や総合病院の神経内科や脳神経外科
- 専門的な診療に特化したクリニックや専門医が在籍する医療機関
- パーキンソン病に関する研究・治療に力を入れている医療機関
これらの施設では、専門的な知識や技術を持つ医師や看護師が在籍し、症状の重症度や進行度に応じた適切な治療やケアを提供することができます。また、薬剤療法や手術治療など、幅広い治療法を実施している施設もあります。
またパーキンソン病とは、中枢神経系の障害の一つで、主に運動機能に影響を与える病気です。パーキンソン病は、脳の一部である「黒質」にある神経細胞の変性や死滅により、ドーパミンという神経伝達物質の量が減少することで引き起こされます。
パーキンソン病の主な症状には、手足の震え、筋肉のこわばり、動きの鈍さ、姿勢の不安定さ、表情の乏しさ、声の低くなりやすさなどがあります。これらの症状は、徐々に進行し、重症化することがあります。また、認知症やうつ病などの精神症状も伴うことがあります。
パーキンソン病の治療法には、ドーパミンを補充する薬物療法、運動療法、理学療法、手術療法などがあります。薬物療法では、ドーパミンを補充する薬剤を使用し、症状を改善することができます。運動療法では、運動機能を改善し、症状を軽減することができます。手術療法では、脳深部刺激療法やレーザー治療などが行われ、症状を緩和することができます。
「老人性認知症疾患専門外来」について
老人性認知症疾患専門外来」は、認知症の症状に特化した診療科目の一つで、主に高齢者を対象にした診療を行っています。認知症は、主にアルツハイマー型認知症、血管性認知症、レビー小体型認知症などの疾患があり、それぞれに特有の症状や進行の仕方があります。
老人性認知症疾患専門外来では、患者さんの症状を詳しく聞き取り、認知機能の評価や画像診断、血液検査などを通じて、症状の原因を診断し、適切な治療やケアを提供します。治療には、薬物療法や認知症の症状改善のためのリハビリテーション、家族や介護者へのカウンセリングなどが含まれます。
認知症は、進行が遅くなることもありますが、早期発見・早期治療が重要です。もしも認知症の症状がある場合は、専門の医療機関を受診することをおすすめします。
「マンモグラフィー(乳房レントゲン)」について
マンモグラフィー(乳房レントゲン)とは
乳がんの検査方法として、乳房触診、マンモグラフィー(乳房X線)検査、乳房超音波(エコー)検査の3つの方法がありますが、その一つであるマンモグラフィー検査は、乳腺専用のX線装置を用いたレントゲンで検査する方法です。これにより、腫瘤(しこり)や石灰化・乳腺のゆがみなどを確認します。この検査方法の長所としては、触診や超音波でしこりを認めない乳がんでも石灰化、乳腺のゆがみとして乳がんを発見できると言う点や、石灰化の性状や範囲がわかる、という点です。短所としては、検査に痛みを伴う場合があり、年齢、乳腺量の個人差により詳細な診断ができないことがある、という点です。なお、レントゲン検査のため、妊娠中の方は、基本的に受けられません。