「外科」について
外科とは、手術を主とする医療分野のことです。外科医は、手術を必要とする疾患や外傷、先天性異常などを診断し、手術を実施することで患者の治療を行います。具体的には、がん、心臓疾患、消化器疾患、神経疾患、整形外科疾患などの治療に従事します。外科手術は、患者の体内に侵入して行うため、高度な医療技術と知識が必要です。また、外科手術の前後のケアも重要であり、手術後の回復や合併症の予防なども外科医の役割です。
「人間ドック(胃内視鏡以外)」について
人間ドックは、健康診断の一種であり、身体検査や血液検査、心電図検査、レントゲン検査、超音波検査、尿検査、便潜血検査などを含む複数の検査項目を含んでいます。これらの検査項目により、健康状態を詳しく調べることができます。
具体的には、人間ドックでは、身体検査で身体の各部位の異常や変化を調べ、血液検査で血液中の様々な数値や物質を測定し、心電図検査で心臓の状態を調べ、レントゲン検査で胸部や腹部の異常を調べ、超音波検査で内臓の形状や機能を調べます。また、尿検査や便潜血検査により、腎臓や腸の状態を調べます。
ただし、40歳以上の方は、胃内視鏡もしくは胃部X線検査が推奨されていますが、病院設備の問題や内視鏡検査に抵抗があるなどの理由から、人間ドックの胃部検査として、胃部X線検査を選択できます。胃部X線検査ではバリウムを服用し、胃粘膜に付着したバリウムの凹凸を撮影することによって胃全体を観察します。
バリウム検査と胃内視鏡は、消化管の病変を調べるための検査ですが、その用途には違いがあります。
バリウム検査は、消化管の形態を調べるために行われる検査で、食道・胃・十二指腸・小腸・大腸などの内部を透視撮影しながら、バリウムという薬剤を摂取してその流れを観察することで、消化管の病変を調べることができます。バリウム検査は、内視鏡検査に比べて痛みが少なく、検査時間も短くて済みますが、病変の詳細な観察ができないため、精度が低いとされています。
一方、胃内視鏡は、消化管の内部を観察するための検査で、食道・胃・十二指腸の内部を観察しながら、内視鏡を挿入して直接病変を確認することができます。胃内視鏡は、バリウム検査に比べて病変の詳細な観察ができ、生検などの処置も行えるため、病変の確定診断に非常に有用ですが、内視鏡を挿入するために若干の痛みを伴うことがあります。
「肝疾患専門外来」について
肝疾患専門外来とは、肝臓に関する様々な疾患の診断や治療を専門的に行う医療機関の外来診療のことを指します。肝臓は、体内で重要な代謝や解毒機能を果たしており、肝疾患は肝臓の機能に異常が生じた状態を指します。肝疾患には、肝炎、肝硬変、肝腫瘍などがあり、これらの疾患の早期発見や適切な治療が求められます。
肝疾患専門外来では、肝疾患を専門的に診断し、患者さんの症状や病状を評価します。肝疾患の診断には、血液検査、画像検査(超音波、CT、MRIなど)、肝生検などの検査が行われることがあります。また、患者さんの症状や病状に応じて、適切な治療法の選択や管理を行います。治療法には、薬物療法、栄養療法、手術、経皮的な治療法(経肝動脈塞栓療法など)、肝移植などがあります。
肝疾患専門外来は、肝疾患に特化した医療機関であり、肝臓に関する専門的な知識や経験を持った医師や専門スタッフが在籍しています。肝疾患は複雑で多岐にわたるため、専門的な知識や経験を持った医師による適切な診断や治療が必要です。また、肝疾患は進行性の疾患であるため、早期発見や定期的なフォローアップが重要となります。
「三次救急医療機関(重症〜危篤 救命救急センター)」について
三次救急医療機関とは、救急患者を受け入れ、適切な治療を行うことができる医療機関のうち、最も高度な医療を提供する施設のことを指します。
その中でも、特に救急の救急患者や重症患者を受け入れ、救命救急医療を行うのが「救命救急センター」です。医師が24時間体制で対応しています。一般的には、大学病院や総合病院に設置されていることが多いです。
救命救急センターには、高度な医療機器や医薬品が備えられており、心停止や進行外傷、脳卒中などの緊急性の高い症状に対応することができます。また、救急車から運ばれてきた患者には、まず状態を安定させるための初期治療が行われます。
救急患者の命を守るために、救命救急センターは非常に重要な役割を担っています。