眼や口の乾きは「シェーグレン症候群」が原因?

今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!今回は『眼や口の乾きは「シェーグレン症候群」が原因?』をご紹介させて頂きます。

ドライな「マウス」と「アイ」が続くようなら

冬は空気が乾燥する季節ですが、
(1)口の渇き(ドライマウス)
(2)目の乾き(ドライアイ
(3)鼻腔の乾き
といった乾燥症状が続くようなら、それは「シェーグレン症候群」のあらわれかもしれません。

「シェーグレン症候群」は、唾液腺や涙腺に炎症が起こり、唾液や涙が出にくくなる病気です。1933年、スウェーデンの眼科医であるヘンリック・シェーグレン博士によって発見されたことが病名の由来です。そのため、Sjögren’s Syndromeを略して「SjS」と表記されることもあります。

圧倒的に「女性に多い」病気

「シェーグレン症候群」は、子どもから80代の高齢者まで幅広く発症する可能性があります。男女比は「1:14」で、圧倒的に女性に多く発症する病気です。なかでも、40〜60代の中年女性がかかりやすい傾向があります。そして、「関節痛」との関連性が高く、関節リウマチ患者の約20%は、シェーグレン症候群を患っています。

難病の患者に対する医療等に関する法律(通称、難病法)によって、厚生労働省が定めた「指定難病」に含まれる病気です。厚生労働省の調査によると、国内での「シェーグレン症候群」患者は、年間に約8万人といわれています。患者数はここ10年で約4倍に増えています。
しかし、病名やその症状の一般的な認知度が低いためか、病気に気づいていない人が非常に多いようです。そのため、潜在的な症状を含めると、実際の患者数は国内では30万人以上にのぼると推測する専門医もいます。

症状は「眼・口・鼻の乾燥」が特徴

シェーグレン症候群の症状は、
(1)口腔
(2)眼球
(3)鼻腔
に慢性的な乾燥症状がみられるのが特徴です。主な症状は次のとおりです。

<口腔>
喉が乾く、唾液が出にくい、口の中がネバネバする、口内がヒリヒリ痛む、味がよくわからない、口臭がする、舌がひび割れる、虫歯や口内炎ができやすい
<眼球>
目が渇く、涙がほとんど出ない、目がゴロゴロする、目が重く痛みがある、目がかゆい、目が疲れやすい、目が充血する、目がかすんで見えづらい 、目に熱感がある、目ヤニが多い
<鼻腔>
鼻が渇く、鼻の中にかさぶたができる、鼻血が出やすくなる、鼻風邪をひきやすい

その他にも、
(1)声がかすれる
(2)咳がでやすい
(3)息切れがする
(4)微熱がでる
(5)頭痛やめまいがする
(6)関節が痛む
(7)疲れやすい
(8)やる気がでない
(9)集中力が低下する
(10)皮膚がカサカサする
(11)眠りが浅い、など幅広く症状がみられるようになります。

「免疫システムの異常」が原因?

シェーグレン症候群が発病する原因は、現在のところ明らかになっていません。それでも「自己免疫疾患」の一種であることは確認されています。体内の免疫システムに異常が生じ、誤って自分の正常な細胞を攻撃してしまうことが、症状に関係していると考えられています。

シェーグレン症候群の場合、自分の涙腺や唾液腺など正常に働く組織を、標的として攻撃することで、外分泌腺に慢性的な炎症が起こります。分泌腺に障害があらわれるため、唾液や涙が出にくくなるなど、乾燥症状がみられるようになります。

「眼科」や「歯科口腔外科」を受診する

目や口内が乾燥する状態が長引くようなら、早めに「眼科」、「歯科口腔外科」、「婦人科」を受診し、医師に相談しましょう。そこから、リウマチ膠原病を専門に扱う内科を紹介されるケースもあります。

診察では、血液検査のほかに、いくつかの検査が実施されるでしょう。唾液の分泌量を測る「ガムテスト」や「サクソンテスト」、涙の分泌量を測る「シルマーテスト」などを行い、その結果によって病名が確定します。

もし、シェーグレン症候群であった場合、原因が特定されていないことから、根本的な治療方法は今のところ確立されていません。乾燥症状を和らげる治療が進められます。
(1)唾液を出しやすくし、ドライマウスを抑える薬を服用する
(2)ドライアイを緩和するための点眼薬を使用する
(3)涙の蒸発を防ぐドライアイ専用のメガネを着用する
といった治療が一般的です。日常生活では、水分や目薬を持ち歩く、部屋の湿度に気を配る、顔や体の保湿を心がける、といった工夫が必要です。

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