女性に増える「急性低音障害型感音難聴」の症状や原因

今注目が集まっている医療や健康情報を病院検索ホスピタが厳選して分かりやすくお届け!今回は『 女性に増える「急性低音障害型感音難聴」の症状や原因 』をご紹介させて頂きます。

低い音の「耳鳴り」がしたら!

「急性低音障害型感音難聴」は、ある日突然、耳が詰まったような感じがして、耳鳴りが発生する病気です。耳鳴りは、「ゴーッ」という低い音で鳴るのが特徴です。英語表記の「Acute Low-tonesensorineural Hearing Loss」の頭文字をとって、「ALHL」と略して呼ばれることもあります。

男性にくらべて、女性に多く見られる病気です。年齢では20〜40代に発症するケースが頻繁にみられます。症状の初期は、
(1)片耳だけ詰まった感じがする
(2)周囲の音が何となく聞こえづらい
(3)自分の声が響く感じがする
といった軽度であるため、難聴と理解することが難しく、つい放置されることがあります。

500Hz以下の「低い周波数」が聞こえない

人間は、およそ20〜20000(20K)Hzまでの鼓膜振動を音として感じることができるようです。この幅を「可聴範囲」といいます。Hz(ヘルツ)は、音波が1秒間に振動する回数(周波数)をあらわす単位です。周波数が大きいと高い音になり、小さいと低い音になります。

しかし、実際に私たちの日常会話などで発する音は、約250~2000Hzです。そのため、聴力検査では、「オージオメータ」と呼ばれる専用機器を使い、125~8000Hzの周波数の音を聴いて判断するのが一般的です。

健康診断では、1000Hzと4000Hzの聴力は測定し、そこで問題があった場合に、125Hz、250Hz、500Hz、1000Hz、2000Hz、4000Hz、8000Hzの7つの周波数を使って、詳しく検査を行います。「低音障害型感音難聴」は、このなかの125Hz、250Hz、500Hzの低い3つの周波数の音が聞こえなくなる病気です。

「両耳に起こる」可能性もある

難聴という病気は、異常が起こる箇所によって、「伝音難聴」と「感音難聴」に大別されます。人間の耳の構造は、外側から「外耳」→「中耳」→「内耳」に分類されています。「伝音難聴」は、外耳から中耳までのあいだで起こる異常です。一方、「感音難聴」は、内耳から脳の中枢にかけての神経回路で異常が起こっています。

「急性低音障害型感音難聴」は、「感音難聴」にあたります。聴力に関係する神経が弱って、低い音が聞こえにくい、低い耳鳴りがする、といった症状は、片耳だけでなく、両耳に起こる可能性があります。そこは「突発性難聴」の症状と大きく異なるところでしょう。そして、突発性難聴のように、突然聴力が著しく低下したり、回転性のめまいが起こったりする症状もみられません。

「リンパ液の流れ」が悪い?

急性低音障害型感音難聴の原因は、現在のところ明らかになっていません。内耳のなかにある「蝸牛(かぎゅう)」と呼ばれる聴覚器官を満たすリンパ液の流れが滞ることで、低音を感知する細胞に損害が起きている、とする考えが今のところ有力とされています。

そして、リンパ液の流れが滞るのは、
(1)睡眠不足
(2)ストレス
(3)精神的な不安
(4)慢性的な体の疲労
(5)自律神経の障害
(6)風邪
などが深く関与していると考えられています。つまり、仕事や日常生活の過ごし方が大きく関係しているとみられています。

早めに「耳鼻科」を受診する

耳の詰まり、聞こえにくさ、耳鳴りを感じたら、できるだけ早めに「耳鼻科や「耳鼻咽喉科」を受診し、専門医に相談しましょう。急性低音障害型感音難聴は、難聴のなかでも症状は軽度ですが、再発の心配があります。症状をくり返すうちに、症状が重くなるケースもあります。医師の指示に従い、完治までしっかり治療することが大事です。

治療は「薬物療法」が一般的です。副腎皮質ホルモンなどの「ステロイド剤」や「ビタミン剤」が処方されるでしょう。ステロイド剤は、通常2週間以内の服用であるため、副作用の心配はありません。また、リンパ液での内耳のむくみを解消するために「利尿剤」の服用をすすめられることもあります。

完治したあとは、
(1)十分な時間の睡眠
(2)栄養バランスのとれた食事の摂取
(3)定期的で穏やかな休息
など日常生活の見直しを行い、再発予防に心がけるとよいでしょう。

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